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Packages.txt 4.4 - 4.7



こんばんは。

Yuji Yamano <yyamano@kt.rim.or.jp> writes:

> 次は 4.4 pkg/* 以降をやります。

Packages.txt 4.4 - 4.7 の翻訳です。

-- やまの

 4.4 pkg/*
 ========= 

このディレクトリーには、バイナリー・パッケージの作成を管理するために
使用されるいくつかのファイルが含まれています。このディレクトリ内のファ
イルはバイナリーパッケージ自身の中で使用され、他のマシンにインストール
されるでしょう。したがって、あなたのコメントや洒落は、想像以上の多くの
人々に見られることに注意してください。

 4.4.1 必須のファイル
 ====================

 * pkg/COMMENT:
   ソフトウェアについての一行のコメント。パッケージの名前を記述する必要
   はありません。パッケージの名前は、pkg_* ツールが起動された時に、自動
   的に追加されます。

 * pkg/DESCR:
   ソフトウェアについての複数行のコメント。このファイルは、当然あたえられ
   るべきクレジットを含んでいなければなりません。どうか、他人があなたの
   ユーモアのセンス(あるいは、ちょっと変わった綴り)を共有しないこと、また
   書かれたことすべてを読むかもしれないことを心に留めておいてください。

 * pkg/PLIST:
   このファイルは、システムにインストールされるファイル - すべてのバイナ
   リー、マニュアルページ - を管理します。ディレクトリの作成や削除、ファ
   イルのインストールされる場所をコントロールするためのディレクティブも
   記述されます。

もし、FreeBSD パッケージを NetBSD で動作させるために修正する場合は、
pkg/PLIST の以下の点に特に注意してください。

- もし、「@exec ldconfig ...」、あるいは「@unexec ldconfig ...」ステー
  トメントが存在する場合、それらを削除してください。いくつかの NetBSD
  アーキテクチャーは ldconfig を持っていないので、NetBSD は自動的に 
  ldconfig をよぶかどうかを調べます。
- 必要な @dirrm ステートメントの追加
- パッケージの Makefile 中のすべての MAN 定義

また、port2pkgパッケージ(pkgsrc/pkgtools/port)を調べてみると良いでしょう。
このツールは、多くの単純作業をおこなってくれます。


 4.4.2 オプション・ファイル 
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 * pkg/INSTALL:
   シェル・スクリプトは、pkg_add 実行時に二回よびだされます。最初はパッ
   ケージが展開された後でファイルが移動させられる前、二度目は、インス
   トールするファイルが移動させられた時です。このファイルは、PLIST の 
   @exec コマンドでは不可能な特別な処理をおこなうために使用することがで
   きます。さらに詳しい情報については、pkg_add(1) と pkg_create(1) を参
   照してください。

 * pkg/DEINSTALL:
   このスクリプトは、ファイルが削除される前後に実行されます。オリジナル
   ディストリビューションで作成されたファイルの削除方法を、pkg_delete 
   はすべて知っているので、パッケージのインストールに関係した様々なもの
   を掃除するのは、このスクリプトの責任です。よりに詳しい情報については、
   pkg_delete(1) と pkg_create(1) を参照してください。

 * pkg/REQ: 
   インストール、アンインストールの前に実行されることが要求されるスクリ
   プトです。アカウントの存在の確認、使用法のポリシーについてユーザーや
   管理者の同意等を確認するためのものです。

 * pkg/MESSAGE
   パッケージのインストール後にこのファイルの内容が表示されます。
   完全にはフリーでないソフトウェアの法的な情報等に役立ちます。


 4.5 scripts/*
 ============= 

このディレクトリーは、ソフトウェア等のコンフィギュレーションに必要なファ
イルを含んでいます。もし、以下の名前のどれかをもつスクリプトが存在すれば、
構築手順中の適当なタイミングに実行されます。

  pre-fetch          post-fetch
  pre-extract        post-extract
  pre-patch          post-patch
  pre-configure      post-configure     configure
  pre-build          post-build
  pre-install        post-install
  pre-package        post-package

セクション 7 の構築手順を参照してください。


 4.6 work/*
 ========== 

「make」とタイプすると、配布ファイルはこのディレクトリーへ展開されます。
これらは、シェルプロンプトで以下のようにタイプすることで削除できます。

	make clean

また、このディレクトリはさまざまなタイムスタンプファイルを保存するのに
使用されます。


 4.7 CVS にパッケージをインポートする
 ====================================

新しく作成したパッケージは、「TNF」のベンダータグおよび「pkgsrc-base」
のリリースタグをつけてインポートしてください。例えば、

	cvs import pkgsrc/<category>/frobnitz TNF pkgsrc-base

FreeBSD ポートから派生したパッケージは、ベンダータグ「FREEBSD」、リ
リースタグ「FreeBSD-current-YYYY-MM-DD」(YYYY-MM-DD は、FreeBSD の
ソースツリーからポートのスナップショットを持ってきた日付です)をつけ
てインポートしてください。それから通常の CVS のオペレーションによって
修正をおこなってください。例えば、

	cvs import pkgsrc/<category>/mumbler FREEBSD FreeBSD-current-1998-04-01
	cvs rm patches/patch-a
	cvs add patches/patch-aa
	cvs ci

パッケージのすべての更新、追加を doc/pkg-CHANGES に記述してください。
このファイルを最新の状態に保つことは非常に重要なことです。なぜなら、
スクリプトが www.netbsd.org 上のいくつかのページを自動的に更新する
ために、このファイルを使用するからです。