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Packages.txt: 1.150 -> 1.155
Packages.txt: 1.150 -> 1.155 です。ツッコミをお願いします。
対応する原文の差分は
http://cvsweb.NetBSD.org/bsdweb.cgi/pkgsrc/Attic/Packages.txt.diff?r1=1.150&r2=1.155
です。
査読等の便のため、改行位置の調整はしていません。
(調整したうえでcommitします)
原文の変更の反映のほか、誤訳を修正しています。
(local disk recommended: ローカルディスクが必要 -> ローカルディスクを推奨)
--- Packages.txt.orig Sun Oct 16 10:18:37 2005
+++ Packages.txt Mon Oct 17 00:06:09 2005
@@ -1,4 +1,4 @@
-# $NetBSD: Packages.txt,v 1.150 2001/04/17 08:18:30 hubertf Exp $
+# $NetBSD: Packages.txt,v 1.155 2001/05/01 16:06:27 dmcmahill Exp $
# $Id: Packages.txt,v 1.14 2005/10/16 01:18:37 kano Exp $
###########################################################################
@@ -179,6 +179,9 @@
2.2 どこからpkgsrcを得るか
==========================
+pkgsrcには三つの入手方法があります。tarファイル、SUP経由、そしてCVS経由です。
+ここではこの三つとも説明します。
+
パッケージのソースを入手するためには、pkgsrc.tar.gzファイルを
ftp://ftp.netbsd.org/pub/NetBSD-current/tar_files/pkgsrc.tar.gzから取得し、
/usr/pkgsrcに展開する必要があります。
@@ -189,6 +192,22 @@
ください。それからディレクトリー/usr/pkgsrcが存在することを確認してください。
後は「sup -v /path/to/your/supfile」を実行するだけです。
+CVS経由でpkgsrcを入手するためには、cvsがインストールされていることが必要です。
+お使いのシステムにcvsがない場合は、コンパイル済バイナリーがftp.netbsd.orgにあります。
+pkgsrcを初めて(完全に)チェックアウトする際は、以下の手順を踏みます:
+
+ % setenv CVSROOT anoncvs@anoncvs.netbsd.org:/cvsroot
+ % setenv CVS_RSH ssh
+ % cd /usr
+ % cvs checkout pkgsrc
+
+こうすると、/usr以下に"pkgsrc"ディレクトリーが作られ、/usr/pkgsrc以下に
+全パッケージのソースが入った状態になります。一旦チェックアウトしたpkgsrcを
+更新するには、CVS_RSHを上のように設定してから、以下のようにします:
+
+ % cd /usr/pkgsrc
+ % cvs update
+
2.3 配布ファイルの取得
======================
@@ -434,13 +453,59 @@
* distfile: 1500MB (NFSでも可)
* 全バイナリー一式: 1000MB (NFSでも可)
- * コンパイル用の一時領域: 1500MB (ローカルディスクが必要)
+ * コンパイル用の一時領域: 1500MB (ローカルディスクを推奨)
+
+1.5/alphaでは以下のとおりです:
+
+ * 全バイナリー一式: 1300MB (NFSでも可)
各パッケージは、バイナリーパッケージ作成直後にデインストールされた上、作業
用ソースも削除されます。このため、莫大なディスク容量は必要ありません。後に
なって、このパッケージがまた必要となった場合は、再度構築することなくpkg_add
でインストールされるので、無駄な再コンパイルの繰り返しは発生しません。
+ 3.3 CD-ROM複数枚に収めたパッケージコレクションの作成
+ ====================================================
+
+pkgsrcのバルクビルド完了後、
+できあがったバイナリーパッケージからCD-ROMを作って、
+他のマシンへのインストール用に使うことができます。
+pkgtools/cdpackパッケージに、
+そのようなISO 9660イメージ作成用の簡単なツールがあります。
+`cdpack'は、依存関係が一枚のCD内で完結するように、
+パッケージを複数枚のCD-ROMに編集してくれます。
+
+ 3.3.1 cdpackの使用例
+ ====================
+
+cdpackの完全なドキュメンテーションはcdpack(1)にあります。
+以下の短い例では、
+バイナリーパッケージが/usr/pkgsrc/packages/Allに置いてあり、
+ISO 9660イメージ用の十分なディスク容量が/u2にあるものとします。
+
+ mkdir /u2/images
+ pkg_add /usr/pkgsrc/packages/All/cdpack
+ rehash
+ cdpack /usr/pkgsrc/packages/All /u2/images
+
+各CDに共通ファイル(COPYRIGHT, README, など)
+を含めたい場合は、そのファイルを含むディレクトリーを作る必要があります。
+たとえば以下のようにします。
+
+ mkdir /tmp/common
+ echo "This is a README" > /tmp/commmon/README
+ echo "Another file" > /tmp/common/COPYING
+ mkdir /tmp/common/bin
+ echo "#!/bin/sh" > /tmp/common/bin/myscript
+ echo "echo Hello world" >> /tmp/common/bin/myscript
+ chmod 755 /tmp/common/bin/myscript
+
+ここで、以下のようにしてイメージを作成します。
+
+ cdpack -x /tmp/common /usr/pkgsrc/packages/All /u2/images
+
+こうすると、各イメージのルートディレクトリーに
+"README", "COPYING"および"bin/myscript"が含まれるようになります。
==============================
第二部: パッケージ構築者ガイド
@@ -558,31 +623,32 @@
に行なってくれます--操作は慎重にすべきではありますが。
- 4.2 files/*
- ===========
+ 4.2 distinfo
+ ============
- * files/md5:
- 最も重要で必須な、パッケージのコンパイルに必要なすべてのdistfileのmd5チェッ
- クサムです。元のファイルやこれに対するパッチすべてに対して、このチェック
- サムと一致することを確認しています。これをもとに、インターネットから取得
+ 最も重要で必須な、パッケージのコンパイルに必要なすべてのdistfileのメッセージダイジェストあるいはチェッ
+ クサムです。作者が配布した元のファイルに対して、このメッセージダイジェスト
+ が一致することを確認しています。これをもとに、インターネットから取得
したdistfileが転送中にファイルが壊れたり、悪意によりセキュリティーホール
を入れられたファイルに変更されていたりしていないことを確認します。これは
- md5(1)コマンドを使うか、"make makesum"により生成することができます。
-
- * files/patch-sum:
-
- そのパッケージのpatches/ディレクトリー(セクション4.3参照)に入っている、
- 公式なすべてのパッチのチェックサムファイルです。このチェックサムファイル
- には、パッチ中のNetBSD RCS Idを除いたすべての行のMD5チェックサムが含まれ
- ています。このファイルは"make makepatchsum"コマンドにより生成することが
+ "make makesum"により生成するのが最善です。
+ダイジェストアルゴリズムには md5 が使われていましたが、これはsha1に比べて弱いため、
+現在はsha1がデフォルトのアルゴリズムになっています。
+また、distfileの容量も生成され、新しいdistinfoファイルに格納されます。
+pkgsrc/pkgtools/digestユーティリティーは、distinfoファイル用のダイフェストをすべて計算してくれますし、
+さまざまなアルゴリズムにも対応しています。
+現在、以下のアルゴリズムに対応しています:
+
+ md5, rmd160, sha1, sha256, sha384 and sha512
+
+patches/ディレクトリー(セクション4.3参照)に入っている、
+公式なすべてのパッチのメッセージダイジェスト/チェックサムも、
+このdistinfoファイルに格納されます。
+これは、パッチ中のNetBSD RCS Idを除いたすべての行の
+メッセージダイジェスト/チェックサムです。
+このファイルは"make makepatchsum"コマンドにより生成することが
できます。
-また、もしあなたがコンフィギュレーションまたは構築するより前に、パッケージ
-中に何かファイルを置きたいならば、それらのファイルをfilesディレクトリーに置
-くことができますし、pre-configureターゲットで、${CP}コマンドによりコピーす
-ることができます。あるいは、/dev/nullに対するそのファイルの単純なdiffをとり、
-パッチメカニズムを使用して、そのファイルを生成することもできます。
-
4.3 patches/*
=============
@@ -736,6 +802,15 @@
また、このディレクトリーはさまざまなタイムスタンプ・ファイルを作っておくた
めにも使用されます。
+ 4.6 files/*
+ ===========
+
+また、もしあなたがコンフィギュレーションまたは構築するより前に、パッケージ
+中に何かファイルを置きたいならば、それらのファイルをfilesディレクトリーに置
+くことができますし、pre-configureターゲットで、${CP}コマンドによりコピーす
+ることができます。あるいは、/dev/nullに対するそのファイルの単純なdiffをとり、
+パッチメカニズムを使用して、そのファイルを生成することもできます。
+
5 PLIST*問題
============
@@ -895,7 +970,7 @@
3. ライブラリーのリンクのための「ar」、「ranlib」、「ld -Bshareable」コマン
ドを削除してください。そしてその代わりに以下のコマンドを使用してください。
- ${LIBTOOL} --mode=link cc -o ${.TARGET:.a=.la} ${OBJS:.o=.lo} -rpath ${PREFIX}/lib -version-info major:minor
+ ${LIBTOOL} --mode=link ${CC} -o ${.TARGET:.a=.la} ${OBJS:.o=.lo} -rpath ${PREFIX}/lib -version-info major:minor
ライブラリーの拡張子は.laに、オブジェクトの拡張子は.loに変更されることに
注意してください。OBJSを必要に応じて変更してください。このコマンドは、必
@@ -1132,7 +1207,7 @@
です。
* checksum:
- distfileを取得した後に、MD5チェックサムを生成し、files/md5ファイルに保存
+ distfileを取得した後に、チェックサムを生成し、distinfoファイルに保存
されたチェックサムと比較します。もし、チェックサムが一致しなければ、構築
は中断されます。これはパッケージ作成時と同じdistfileが、構築に使用されて
いること、つまり、悪意や一次配布サイトでの意図的な差し替えやネットワーク
@@ -1975,7 +2050,7 @@
> tron@lyssa:/usr/pkgsrc/devel/bison>pkglint
> OK: checking pkg/DESCR.
> OK: checking Makefile.
-> OK: checking files/md5.
+> OK: checking distinfo.
> OK: checking patches/patch-aa.
> looks fine.
@@ -2012,7 +2087,7 @@
> Requesting ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/distfiles//bison-1.25.tar.gz (via ftp://orpheus.amdahl.com:80/)
> Successfully retrieved file.
-distfileのチェックサムをfiles/md5へ作成します。
+distfileのチェックサムをdistinfoへ作成します。
> root@pumpy:/u/pkgsrc/lang/bison(1770)# make makesum