NetBSD 組み込みシステム
NetBSDは色々なスタイルのシステムで動作しますが、 対応ハードウェアプラットフォームの多くは組み込みアプリケーションに適したものです。 このページには、 組み込みに関連するポートやプラットフォームについてのリンクがあります。
「Embedded Systems Glossary」では、 以下のように定義されています。
コンピューターハードウェア、ソフトウェア、 時には機械や他の部品などを組み合わせて、 ある特定の機能だけを実行するために設計されたもの。 組み込みシステムが大きなシステムや製品の一部となる場合があり、(以下略) [1]
これはもちろん、かなり主観的な定義です。 この種のシステムは主に単一目的のためのシステムであったり、 システムの機能のうちの特定の一部を担っていたり、システムの一部品であったりします。 さらに、他のシステムに組み込むために設計されているものも数多くあります。 組み立てライン用のモーター・コントローラーが好例でしょう。 上に抜粋した説明では、アンチロックブレーキシステムについて言及されています。 これは組み込みシステムではありますが、リアルタイムシステムでもあり、 NetBSD には当てはまりません。
NetBSDマルチプラットフォーム・オペレーティングシステムは、 数多くの異なったプラットフォームをサポートしています。 それらのうちの多くは組み込みアプリケーションで使用可能であり、 また、実際に使用されています。 組み込みシステムでよく使われるプロセッサーファミリーは、 MIPS、PowerPC、ARM、Xscale、Super-H です。 NetBSDがサポートする様々なアーキテクチャーについての詳しい情報は、 対応機種(ポート)を参照してください。
NetBSDの周辺で設計されたハードウェア—それらの多くは組み込みアプリケーションです—のリストは、 NetBSD をベースにした製品 を参照してください。 マルチメディア・サーバー、コピー、プリンター、ワイヤレス・ルーター、等々に NetBSDが最善の選択であることがわかるでしょう。
NetBSD を使った組み込み開発は、通常の Unix の開発とさほど違うわけではありませんが、 構築の過程において、特有な事例がいくつかあります。 導入と手引のためのリンクを以下に示します。
- Brian Rose: 組み込み NetBSD を使った小さなシステムを構築する
- Brian Rose: 組み込み NetBSD
- コンパクトフラッシュ上への、ブート可能な NetBSD イメージの作り方
- J. Sevy: 組み込み NetBSD HowTo: NetBSD を、新しい ARM SoC へ移植する
- Matthew Sporleder: NetBSD を Soekris net4801 にインストールする
- Hubert Feyrer: NetBSD を使ったクロス開発: NetBSD の新しい toolchain を組み込みデバイス用の開発に使う
- hubertf's NetBSD blog: 組み込み部門
組み込み開発について書くべきことはもっとあるはずですので、 何か情報をお持ちの方は、どうぞお知らせください。
- Barr, Michael. “Embedded Systems Glossary.” Online at http://www.netrino.com/Publications/Glossary/. June 2003.