コンソールを全く使わないリモートアクセスの設定

基本的に、このページで説明するのは、 NFS ファイルシステムを設定して クライアントに telnet デーモンを起動させ、 さらなる設定をログインして行えるようにする方法です。

1. デバイスファイルを作ります。
   簡単そうに聞こえますが、一連の手順のなかでここが一番難しいかもしれません。 まずは、 MAKEDEV スクリプトを実行してみてください:
   # cd /export/client/root/dev;./MAKEDEV all

   NFS サーバー上でこれがうまくいかない場合は、 手動で必要なデバイスファイルを作り、 クライアントがブートしてから MAKEDEV all を実行し 標準的なデバイスファイルを得る必要があります。デバイスファイルを手動で作るには、 MAKEDEV ファイルの内容に目を通し、どのデバイスが必要か調べなければなりません (おそらく、イーサネット、仮想端末、 null, stdin, stdout, stderr が必要でしょう)。 miniroot ファイルシステムをマウントすることになる場合は、おそらく vnode ディスクデバイスファイルも必要です。デバイスのメジャー番号とマイナー番号がわかれば、 man mknod して、お使いのサーバーでの mknod コマンドの書式を調べ、 必要なデバイスを作ります。

2. /export/client/root/etc/rc.conf を編集して、 rc_configured の行を以下のように書き換えます:
   rc_configured=YES

3. /export/client/root/etc/inetd.conf を編集して、 telnet デーモンがコメントにされていないようにします (NetBSD 1.5 とそれ以降では、 telnet はデフォルトでコメントアウトされています)。

4. /export/client/root/etc/master.passwd を編集してユーザーを追加し、 telnet で入れるようにします。 ファイルの最後に、以下のような行を加えるだけです:
   me::1000:100::0:0:My account:/home/me:/bin/csh
   ここで、 me はアカウント名、パスワードは空、 ホームディレクトリーは /home/me、シェルは /bin/csh です。行の末尾で改行するようにしてください。 ただし、このファイルに空の行があってはいけません。

5. /export/client/root/etc/group を編集して、 追加したユーザーを wheel グループに追加します:
   wheel:*:0:root,me

6. /export/client/root/etc/rc.local を編集して、ファイルの最後に、 以下のような行を加えます:
   /usr/sbin/pwd_mkdb -p /etc/master.passwd
   これにより、シャドウパスワードファイルやデータベースがすべて作られ、 追加したユーザーがログインできるようになります。

7. ブートして telnet で入ります。 su して root になります。

8. 前の段階でデバイスファイルをすべて作っていない場合は、ここで作ります:
   # cd /dev;./MAKEDEV all

9. 追加したユーザー me および root のパスワードを設定します:
   # /usr/bin/passwd -l root # /usr/bin/passwd -l me

10. /etc/rc.local から pwd_mkdb の行を削除します。 これは初めてブートした時にだけ必要だからです。

おめでとうございます! あとは、 サーバーが再起動したときにディスクレスサーバーデーモン群がすべて自動的に起動するように 設定すれば完了です。 または、ローカルハードディスクへ NetBSD をインストールしたいだけの場合は、 手動でインストールしてください。

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