pkgsrc: NetBSD パッケージコレクション
NetBSD パッケージコレクション (pkgsrc) は、 NetBSD その他の UNIX-like システム上でのサードパーティー製ソフトウェア構築用の枠組で、 現在 8000 を超えるパッケージがあります。対応プラットフォーム上で、 自由に利用可能なソフトウェアの configure および構築を容易にすることができるよう使われています。 |
最新の安定版枝: pkgsrc-2012Q3 最新ニュース
pkgsrc のダウンロード
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pkgsrc には、これらのオペレーティングシステム用のソース配布および バイナリー配布の両形態があります。 必要なソースまたはバイナリーを取ってくれば、 すぐに pkgsrc で作業を始めることができます。
Table 1. pkgsrc が対応しているプラットフォーム
プラットフォーム | 対応した日 |
---|---|
NetBSD | 1997 年 8 月 |
Solaris | 1999 年 3 月 |
Linux | 1999 年 6 月 |
Darwin (Mac OS X) | 2001 年 10 月 |
FreeBSD | 2002 年 11 月 |
OpenBSD | 2002 年 11 月 |
IRIX | 2002 年 12 月 |
BSD/OS | 2003 年 12 月 |
AIX | 2003 年 12 月 |
Interix (Microsoft Windows Services for Unix) | 2004 年 3 月 |
DragonFlyBSD | 2004 年 10 月 |
OSF/1 | 2004 年 11 月 |
HP-UX | 2007 年 4 月 |
QNX | 2007 年 10 月 |
Haiku | 2010 年 9 月 |
pkgsrc で提供しているバイナリーパッケージを使えば、 ソースからすべてのものをコンパイルする必要はありません。NetBSD には、 バイナリーパッケージ管理用のツールがあらかじめ附属しています。 他のプラットフォームでは、パッケージ管理ツールをインストールするために、 pkgsrc をブートストラップする必要があります。 パッケージの一覧は、 ここ で見られます (バイナリーパッケージへのリンクもあります)。
バイナリーパッケージは、ftp.NetBSD.org
とミラーサイトの
/pub/pkgsrc/packages/
ディレクトリーにあります (詳細は the pkgsrc guide をご覧ください)。
お使いのプラットフォームに、バイナリーパッケージ管理用のツールがない場合、
あるいはツールが古すぎる場合は、バイナリーパッケージと同じ場所にある
bootstrap.tar.gz
というアーカイブにツールが入っています。
このアーカイブは、/
ディレクトリーに展開する必要があります。
展開後は、/usr/pkg/sbin/pkg_add
を実行してバイナリーパッケージをインストールすることができるようになります。
詳しい説明は、the pkgsrc
guide をご覧ください。
pkgsrc の tarball を FTP でダウンロードするか、 以下のように AnonCVS で最新のソースをチェックアウトすることができます:
#
cvs checkout -rpkgsrc-2012Q3 pkgsrc
(AnonCVS サービスの使いかたについては、 NetBSD Guide の Fetching by CVS 節をご覧ください)。
ソースのダウンロード・展開後、ブートストラップキットのインストールは、 以下のようにするだけの単純なものです:
#
cd pkgsrc/bootstrap
#
./bootstrap
デフォルトでは、 prefix は /usr/pkg
に、
パッケージデータベースディレクトリーは /var/db/pkg
になりますが、
これらはコマンドラインで変数を使って変更可能です (利用可能なオプションは、
./bootstrap --help で見られます)。
NetBSD 以外のシステムで pkgsrc を使う際には、 NetBSD の make を実行するために、 “make” ではなく bmake コマンドを使うことに注意してください。これは pkgsrc の適切な操作のために必要なのです。 pkgsrc ドキュメンテーション中の “make” は “bmake” に読み替えてください。