NetBSD-currentについての情報

NetBSD-current はNetBSD開発ソースツリーの毎日のスナップショットです。 作業中なので、十分にテストがされていない場合がありますし、 コンパイルすらできないこともあります。 NetBSDの開発の最前線にいたい人や、NetBSD用のドライバーや 他のシステムレベルのソフトウェアを開発する人々は、 NetBSD-currentを使うことをおすすめします。 もし単に日々の仕事のためにNetBSDを使っているのならば、 代わりにNetBSDの公式リリースを 使用した方が良いでしょう。

NetBSD-current のバージョンは常に N.99.M という形式になります(例: 5.99.7)。

構築クラスターにおいて、 毎日、 -current の各ポートを自動構築しています。 この構築状況の要約 もあります。 自動構築の成果物は、 多数のミラーサイトからもダウンロードできます。

カーネル/ユーザーランドのインターフェースに互換性を伴わない 変更が施された時には、カーネルのバージョン番号の最後の部分が増やされます(5.99.6, 5.99.7 等)。 ひょっとすると、current-users メーリングリストによく考慮された 更新方法が投稿されるかもしれません。(したがって、 NetBSD-current を使っている場合、このメーリングリストを読まなければ ならないのです)。

NetBSDの開発者が、current開発ソースを利用できるように公開したのには いくつか理由があります。 しかし、一言でまとめると、NetBSD-currentを提供することにより、 より安定した利用しやすいシステムを作ることができるからです。

私たちは、人々がNetBSDの開発に簡単に参加する事ができることを望んでいます。 current開発ソースを配布することにより、 より多くの人々がシステムがどのように変わっていっていくかを見ることができる ようになるので、開発に参加することは簡単になります。 また、ユーザーからの変更を統合することも簡単になります。 もしユーザーがcurrent開発ソースに対して変更をおこなえば、 事実上マスターソースツリーへの統合のための調整は必要なくなります。

また、私たちは、 私たちが開発しているソフトウェアを、人々にテストして欲しいとも思っています。 NetBSD-currentのユーザーは、 currentソースについてバグレポートを 送ることが推奨されています。 これにより、私たちがバグを発見して修正することを手助けすることができます。 ソフトウェアが書かれた直後に、人々がテストしているので、 より多くのバグを発見して、除去することができます。

NetBSD-currentを使う人は、 またバグレポートの状況を 見つけ出したいかもしれません。 これはユーザーが、提出されたバグレポートの経過を追跡することや、 修正するためのバグを見つけることさえ可能にします。