NetBSD 1.6.1 のアナウンス
NetBSDプロジェクトは、 NetBSDオペレーティングシステムのリリース1.6.1を
発表できることを喜ばしく思います。
NetBSD 1.6.1 について
NetBSD 1.6.1はNetBSD 1.6
およびこれ以前のユーザー向けの保守リリースであり、
1.6に対し以下のような変更がおこなわれています:
- 多くのセキュリティー
問題が修正されました。
- いくつかの性能の修正が取り込まれました。
- いくつかの既存のドライバーのデバイスサポートが改良されました。
- 新しいデバイスドライバーがいくつか追加されました。
- evbsh3 ポートがバイナリーで配布
されるようになりました。
- こまかなユーザーランドの修正が適用されました。
NetBSD 1.6.1 の配布物は、完全な NetBSD のソース、X Window System
を含む 40 のポートのバイナリーリリース、そして
NetBSD パッケージ
コレクション1.6.1リリースで構成されています。
変更点の完全な一覧は、 NetBSD 1.6.1リリースツリーのトップディレクトリーにある
CHANGES-1.6.1ファイルに一覧されています。さらに、このアナウンスの後ろ
の方に、 NetBSD 1.6.1における大きな変更点の一覧を記しました。
完全なソースコードおよびバイナリーは、世界中の多くのサイトに存在します。
近くのミラーサイトから、
FTP、 AnonCVS、 SUP その他の方法により、NetBSDをダウンロードすることが
できます。
NetBSDについて
NetBSD オペレーティングシステムは、豊富な機能を持つ、オープンソースの、
UNIX風のオペレーティングシステムで、Berkeley Networking Release 2 (Net/2)、
4.4BSD-Liteそして4.4BSD-Lite2の流れをくんでいます。
NetBSDは、11のまったく異なるCPUファミリーと
17のマシンアーキテクチャーをサポートし、52の異なる
システムアーキテクチャー上で動作しており、さらに現在も移植作業が
進められています。NetBSD 1.6.1リリースには、40の異なるマシン向け
の完全なバイナリーリリースが含まれています。
NetBSDは高度に統合されたシステムです。NetBSDは、移植性の高い
高性能なカーネルに加えて、ユーザーユーティリティー、
さまざまな言語のコンパイラー、X ウィンドウシステム、
ファイヤーウォールソフトウェアなど多くのツールを、
全てソースコード付きで含んでいます。NetBSD パッケージ
コレクションは3500以上のパッケージを含んでおり、いくつかのプラット
フォーム用のバイナリーパッケージリリースを現在準備中です。
NetBSDプロジェクトの目的についての詳しい情報は、NetBSD Webサ
イトから取得できます。
- http://www.NetBSD.org/about/goals.html
NetBSDはフリーです。すべてのコードは非限定的ライセンスで配布され、
誰にもロイヤルティーを払うことなく利用できます。無償のサポートサービスを、
メーリングリストやWebサイトを通じて受けることができます。
また、商用サポートには様々なものがありますが、その主なものは
以下から見つけることができます。
- http://www.NetBSD.org/gallery/consultants.html
NetBSD についてのより広範囲の情報は、NetBSDの
Webサイトから入手することができます。
- http://www.NetBSD.org/
NetBSDは世界中の多様な開発者たちのグループによる作品です。NetBSD
の名前の中の「Net」とは、インターネットに対する感謝のしるしです。
インターネットは、私達がコミュニケーションしたり、コードを共有することを
可能にしました。
インターネットなしでは、このプロジェクト自体存在し得なかったでしょう。
NetBSD 1.6.1によりサポートされるシステムファミリー
NetBSD 1.6でサポートされているシステムに
加え、1.6.1リリースではevbsh3ポートがバイナリーで配布されるよう
になりました。これにより、合計40のバイナリーポートがリリースされること
になりました。
1.6 と 1.6.1の間の主要な変更点
変更の完全な一覧は、ソースツリーのトップディレクトリーのCHANGES-1.6.1
にあります。以下は、主要な変更点です:
カーネル
ネットワーキング
ファイルシステム
- FFS および NFS の多くのバグが修正されました。
- いくつかの NFSv3 の修正が amd(8) に行われました。
- fsck(8) のいくつかのバグが修正されました。
セキュリティー
- BIND が 8.3.4 に更新され、 named(8) および libc resolver
にセキュリティーパッチが適用されました。
- さまざまなセキュリティーパッチが sendmail に適用されました。
- OpenSSL が 0.9.6g に更新され、数々のセキュリティーパッチが適用されました。
- zlib の潜在的なバッファーオーバーフローが修正されました。
- file(1) のバッファーオーバーフローバグが修正されました。
- Kerberos 4 のいくつかのセキュリティーバグが対処されました。
- GNU tar(1) の umask のセキュリティー問題が修正されました。
システム管理とユーザーツール
- user(8) のさまざまなバグが修正されました。
- pkg_* ツール群が更新され、新機能追加や多くのバグ修正がおこなわれました。
その他
- NetBSD のインストーラー sysinst へのバグ修正がおこなわれました。
- toolchain および構築過程へのさまざまな修正がおこなわれました。
- rc.d サブシステムへのさまざまな修正がおこなわれました。
- sparc64
への多数の修正が適用されました。
- タイムゾーンファイルが tz2002d に更新されました。
- 多くのパッケージが新しくNetBSD
パッケージコレクションに追加されました。この中には、
数多くのバグ修正やセキュリティー問題への対処に加えて、
最新のオープンソースの
デスクトップKDE3や、OpenOffice.orgが
含まれています。
もちろん、数えきれないほどのバグ修正やさまざまな拡張がおこなわれました。
現時点で注意すべきこととして、sysinstではあらかじめ作成された
サードパーティーバイナリーパッケージやpkgsrcシステム自身を
インストールできません。詳しくは、NetBSD パッケージ
コレクションドキュメンテーションを参照してください。
最後に、注意すべきこととして、 NetBSD に同梱される X11
バイナリーは、 cats, i386 および macppc 用のものは XFree86 4.2.1
ベース、その他のポートのものは XFree86 3.3.6
ベースとなっています。どちらもソースから構築してインストールすることができます。
謝辞
NetBSD Foundationは、コード、ハードウェア、ドキュメンテーション、
資金、サーバーの場所、webページその他のドキュメンテーション、
リリースエンジニアリング、その他のリソースを、長年に渡って提供して
くださった全ての人々に感謝します。貢献してくださった人々についての
詳細な情報は以下の場所にあります。
- http://www.NetBSD.org/contrib/
私達が使っているコードの膨大なサブセットを提供してくれた
カリフォルニア大学バークレー校とGNUプロジェクト、
さらにサーバーを提供していただいている
Internet Software Consortium、Redback Networks、
ヘルシンキ工科大学には、特に感謝します。
NetBSD Foundationについて
NetBSD Foundationは1995年に、NetBSDプロジェクトの中核のサービスを管理し、
産業界やオープンソースコミュニティーへのプロジェクトを売り込み、
NetBSDのコードベースの知的所有権を守るために設立されました。
日々のプロジェクトの作業は、ボランティアによっておこなわれています。
NetBSDミラーサイト
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(連絡先 - 英語,
日本語: www@jp.NetBSD.org)
$NetBSD: NetBSD-1.6.1.html,v 1.1 2011/09/01 10:29:35 ryoon Exp $
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