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Re: /usr/pkg/man/ja_JP.EUC



>>>>> On Wed, 13 Jul 2005 13:08:46 +0900, Osamu OISHI <oishi@ims.ac.jp> said:

> 話題が脇にそれますが、根本的に疑問があるので便乗質問させてください。

ここで聞いて返ってきた答が、NetBSD の公式な答になる可能性はありません。
従って、以下は、完全に個人的意見だと思って読んでください。

> 国際化あるいは多言語化(manを含む)の表示はX上でのみを考えているのでしょうか?

いつかは uwscons ないし uwscons のようなものをカーネルに
組み込む時が来ると思ってます。ただし、もちろん必須ではなく、
オプションでしょう。

> コンソール上で国際化、多言語化したmanを表示するには
> とうぜんその文字コードに対応したフォントが必要になりますが、
> NetBSD GENERIC-kernelでISO-10646の16x16bitを読み込むと

私は、ISO-10646 全体をサポートしたフォントというもの自体が
bad idea だと思ってます。時代の流れとして ISO-10646 のサポートは
必要だと思いますが、X11 のようにリッチな環境で、ISO-10646 全体
をサポートした1個のフォントを用意する意味はありません。
本当は、JIS X0208 でも広すぎで、もっとも小さなフォントの集合と
してサポートした方が、複数の種類のフォントを使い分けた場合に、
より小さな使用資源で済む筈です。(だから、これに関する XFree86-4.X
での変更も好きじゃありません。)

ただし、コンソールのように資源が限られた環境は例外で、こういう
貧弱な環境でだけは、ISO-10646 フォントも意味があると思います。

> out of kmem_mapになり
> メモリー空間が足りず、多言語同時表示を使用するには
> options NKMEMPAGES=2048等を指定する必要があるなど、
> 必要とするリソースが大規模になる傾向があり、
> 組み込み用機器などに用いる場合、実用に耐えなくなる恐れがあります。
> またISO-10646を完全に実装したbdfフォントを私は知りません。

16x16 でも、UCS-2 の範囲であれば、必要なメモリは 16*16/8*65536byte
すなわち 2MB しか使用しないで済むようにできるので、NKMEMPAGES を増やす
必要はありませんよね。
UCS-4 の範囲であれば、一つのフォントファイルで提供するよりも、
文字が定義されている空間だけを含んだ複数のフォントファイルの
集合にした方が良いと思います。

> #ここらへんの実装についてはuwscons用に書き掛けてほっといた物があるので
> #NetBSD-3.0が出た時に出す、uwsconsのpatchの中に入れておきます。
> #(現在、uwsconsに関しては問題が多すぎて本家のコードにmergeできません)

すばらしい。期待しています。

> 多言語が国際化の拡張であるISO-2022-JPなどはまだ汎用性がありますが、
> 個人的な意見としてISO-10646とSJISはやめてほしいです。

国際的なプロジェクトで、ISO-10646 はやめろという意見を通すのは、
現実的には無理だと思います。そういう方針で戦うと、ISO-10646 と
ISO-8859-1 だけサポートすれば充分だみたいな結果に終わるのが落ち
でしょう。
可能な戦略は、「特定の文字コードを特別扱いするのをやめろ」すなわち、
「codeset independent にソフトウェアを作成しろ」という主張だけ
でしょう。
ソフトウェアとしては、ISO-2022-JP も、ISO-10646 も、SJIS も、なんでも
選択できるように作っておいて、「必要なものを選んで使ってね」とするのが
合意できる唯一の選択ではないでしょうか。
--
soda