すべての NeXT ワークステーションは、内蔵ネットワークインターフェース経由 でのブートが可能です。ネットワークブートストラップ手順は、適切な ROM モニターコマンドを入力する事により開始されます。
IP アドレスの取得と、ブートローダーのダウンロード
NeXT ワークステーションは最初に、 Internet Bootstrap Protocol (BOOTP) または BOOTP 互換モードの Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP) を使って、 IP アドレスを取得しようとします。 BOOTP を使うと、 bootpd サーバーは、クライアントマシンのイーサネットアドレス をもとに、クライアントの IP アドレスとブートローダーのファイル名を決めます。 BOOTP 要求が成功すると、 NeXT のファームウェアは、 TFTP プロトコルを使って二段階目のブートプログラムを ダウンロードする用意ができたものと解します。クライアントは BOOTP 要求に応答した サーバーに対して TFTP コネクションを張り、 BOOTP 応答で返されたファイルを 要求して、ダウンロードします。そして、この二段階目のブートプログラムは NFS を使ってカーネルをロードします。
この二段階目のブートプログラムは、 NetBSD/next68k 配布物中の installation/boot 以下にあります。このブートプログラムが netbsd カーネルをロードするわけです。
ネットワーク経由のロードのためのファームウェアコマンドは ben です。 NetBSD をブートするには、以下のような書式で使います:
この後にさらに引数を指定することで、 その引数をブートローダーに渡すことができます。
デフォルトでネットワーク経由でブートするようにするには、 p コマンドを使います。その後、最初のプロンプトで、ブートコマンドとして `en()netbsd' と入力します。 "verbose test mode" に yes と答え、 モニターがブート過程を表示するようにするのも有用です。以下に例を示します:
NeXT>p boot command: sd()? en()netbsd DRAM tests: yes? yes perform power-on system test: yes? yes sound out tests: yes? yes SCSI tests: yes? yes loop until keypress: no? no verbose test mode: no? yes boot extended diagnostics: no? no serial port A is alternate console: no? yes allow any ROM command even if password protected: no? no allow boot from any device even if password protected: no? no allow optical drive #0 eject even if password protected: yes? yes enable parity checking if parity memory is present: no? no
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