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NetBSD/macppc よくある質問

一般的な問題と質問

対応ハードウェア

Open Firmware

ブート

ブートの問題

その他もろもろ


一般的な問題と質問

序 (トップ)

NetBSD/macppc に関するよくある質問 (と回答) をいくつか掲げます。

この FAQ は作成作業中です。さらなる情報、質問、回答があれば、 port-macppc@NetBSD.org までメールを (訳註: 英語で) 送ってください。

以下の関連情報も見てください:

さらに追加情報を提供しています:

NetBSD がブートできません。助けて ! (トップ)

残念ながら、この問題にはいくつか原因があります。これは実際には、 私たちの望んだことではなく、大抵は、対応機種の多様さや、 Apple が発表せずに行なったラインの変更のせいです。

まず最初に、お使いの機種が対応しているかどうか 確かめてください。それから、あなたは実際にインストールノートを ひととおり読み、また、あなたの機種のものと違う Open Firmware バージョン向けの 指示は無視しましたか? さらに、この FAQ 項目をひととおり読んでみて、 それでもまだ NetBSD をブートできないようなら、 port-macppc@NetBSD.org に投稿してください。

問題を切り分けるため、下記のメッセージを見てください。

Open Firmware, 1.0.5
To continue booting the MacOS type:
BYE<return>
To continue booting from the default boot device type:
BOOT<return>
 ok
0 > 

もしこのようなメッセージが画面 (またはシリアルコンソール) に出ていなければ、 正しく Open Firmware に入っていません。マシンが Mac OS のブートを始めている (つまり、画面がグレーに変わり、 happy mac や broken folder や点滅する クエスチョンマークが出る) 場合は、まず the section called “Open Firmware プロンプトに入る方法は?”を見てください。 古い mac で画面が真っ黒になる場合は、 the section called “Open Firmware に入ろうとすると、ブートが止まり、 モニターに何も表示されなくなります。”を見てください。 画面がまったくもって妙な場合は、 the section called “Open Firmware に入った時に、モニターが同期しないことがあります”の修正方法を見てください。 Open Firmware でおかしな設定をしたせいで、 Open Firmware に入れなくなったり Mac OS がブートしなくなってしまった場合は、 the section called “Open Firmware の異常を直す方法は?”を見てください。

OK、これで、 Open Firmware のプロンプト ("0 >") で止まるよう に設定してあれば、 Open Firmware が起動してユーザーコマンドが使えるようになります。 ここで止まらないように設定してあれば、 Open Firmware は以前に行なった設定 (Open Firmware の変数 boot-commandboot-deviceboot-file) に基づいてブートしようとします。 Open Firmware のコマンドラインインターフェース使用の手引きについては、 the section called “Open Firmware プロンプトで何ができるか?”を見てください。

ふつうは、次の段階が最もトリッキーです — Open Firmware がブートローダーを 正しい場所からロードできるようにします。どのようなブート方法がサポートされているか (the section called “NetBSD/macppc をブートするにはどんな方法がありますか ?”)、 Open Firmware のブートコマンド (the section called “ディスクをブート可能にする方法と、それをブートさせるための Open Firmware のコマンドは ?”)、 Open Firmware のブートでのありがちな問題 (the section called “Open Firmware のブートでのありがちな問題”) を見てください。 ネットブートに関連する質問は、 Diskless HOW-TO、 特に macppc 固有な部分 の章、および the section called “netboot でありがちな問題” でカバーしています。

0 > boot enet:,ofwboot.xcf file: 192.168.0.11,/ofwboot.xcfloading XCOFF
tsize=C280 dsize=14AC bsize=2620 entry=600000
SECTIONS:
.text    00600000 00600000 0000C280 000000E0
.data    0060D000 0060D000 000014AC 0000C360
.bss     0060E4B0 0060E4B0 00002620 00000000
loading .text, done..
loading .data, done..
clearing .bss, done..

メモリーアドレッシングに問題がある場合は、ここで止まって CLAIM failed と出力されることがあります (the section called “CLAIM failed参照)。

>> NetBSD/macppc OpenFirmware Boot, Revision 1.3
>> (tsubai@mint.iri.co.jp, Sun Nov 26 01:41:27 JST 2000)
1701508+177748 [100+68176+55886]=0x1e9468

ここで止まる場合、 Open Firmware 1.0.5 や 2.0.x のマシンの real-base (the section called “"real-base" の設定の問題”参照) を設定する必要があります。 READ TIMEOUT@ とのメッセージがたくさん出る場合 (the section called “READ TIMEOUT@参照) は、 Open Firmware がフロッピーディスクを読むところで問題が起きています。 ここを過ぎれば、カーネルのロードが始まります。 もし、そこで問題があったら、それはもはや Open Firmware の問題ではなく、 ほとんど NetBSD の問題でしょう。

ラップトップで画面が真っ黒になる場合、 途中で LCD の明るさが下げられたのかもしれません。the section called “ブートの間、画面が真っ暗になってしまうのはなぜですか ?”をご覧ください。

start=0x100000
Copyright (c) 1996, 1997, 1998, 1999, 2000, 2001
    The NetBSD Foundation, Inc.  All rights reserved.
Copyright (c) 1982, 1986, 1989, 1991, 1993
    The Regents of the University of California.  All rights reserved.

NetBSD 1.5S (AL) #0: Thu Mar 15 00:52:56 PST 2001
    mw@al:/usr/src/sys/arch/macppc/compile/AL
total memory = 192 MB
avail memory = 172 MB
using 2483 buffers containing 9932 KB of memory
[...]
boot device: sd0
root on sd0a dumps on sd0b
root file system type: ffs

ときどき、カーネルは自身がどこからブートしたかがわからなくなります。 ルートデバイスを埋め込んだカーネルを再構築するとよいかもしれません。the section called “カーネルがいつもルートデバイスを尋ねてくるのはなぜですか ?”をご覧ください。

PowerBook がここでハングする場合、 the section called “PowerPC ベースの PowerBook はサポートされていますか?”を見てください。

swapctl: adding /dev/sd0b as swap device at priority 0
Automatic boot in progress: starting file system checks.
[...]

OK、これで「マルチユーザーモード」に入り、ブートの過程が終わりました。 キーボードが機能しない場合は、the section called “PowerPC ベースの PowerBook はサポートされていますか?”を見てください。

sysinst を使い、I can not find any hard disks for use by NetBSD と言われた場合は、the section called “ディスクはどこに行った? (あるいは、 sysinst が I can not find any hard disks for use by NetBSD と言う)”を参照すべきです。

助けてください、 Mac OS のことを何も知らないのです! (トップ)

Mac OS のことを知らないことが問題となりうるかどうかは、お持ちの機種によります。古い機種の一部では、 NetBSD/macppc をブートできるようにするためには nvram パッチが必要になります。たいてい、この パッチを当てるための最も簡単な方法は、 Mac OS ユーティリティーを使うことです。 基本的なこと (BinHex ファイルの展開のために StuffIt Expander を使うことや、 Mac OS アプリケーションの起動方法や、それどころか Mac OS Finder でのファイルの コピー方法など) を知らない場合、 Mac OS の使用を避けるようにしたほうが よいでしょう (Mac OS のことを知っておきたいというのなら別ですが) 。

unix 萌えな人たちが簡単にできる (Mac OS 経験者のほとんどにとっては大変な) セットアップ方法があります。この FAQ 項目は、そういった unix 萌えな人たち向け のものです; INSTALL ノートは、 Mac OS 経験者で最小限の unix の知識しかない人向けに書かれているからです。

Open Firmware 3 システムの場合

NetBSD をひとつのハードドライブ上にすべて置いておきたい場合は、ふたつの 方法があります。一方の非常に簡単な方法は、簡単に Mac OS をブートさせ、 Mac OS ユーティリティーまたは pdisk でディスクを分割し直し、それから ofwboot.xcf ブートローダーを HFS パーティションにコピーする方法です。 パーティショニング HOW-TO をご覧ください。

Mac OS を使えない、または使いたくない場合でも、ディスクを分割するために、 やはり何らかのオペレーティングシステムをブートする必要があります。 これに使えるオープンソース OS は、今のところ、三つ (NetBSD、 Darwin、 Linux) あります。 NetBSD pdisk を使ってディスクを分割し、 HFS ファイルシステムを作って、 ofwboot.xcf を HFS パーティションにコピーします。

  • NetBSD をブートし、pdisk を使ってディスクを分割し、 hfstools を使ってパーティションをフォーマットしてから ブートローダーをコピーします。

  • Darwin (Apple のオープンソース BSD) をブートし、 (Darwin ネイティブの pdisk ではなく) NetBSD の pdisk を使ってディスクを分割し、 以下のコマンドを実行します (もちろん、ディスクとパーティションの番号は 適宜読み替えてください):

    # newfs_hfs /dev/disk0s3
    # mkdir -p /mnt
    # mount /dev/disk0s3 /mnt
    # cp ofwboot.xcf /mnt
  • Linux をブートし (Linux ネイティブの pdisk ではなく) NetBSD の pdisk を使ってディスクを分割します。 ディストリビューションによってははじめから HFS ファイルシステムを取り扱えるものもあります。 些細なことでも結構ですので、さらに情報をお持ちのかたは port-macppc@NetBSD.org までメールでお知らせください。

少し妥協する気があるのなら、 ofwboot.xcf をネットブートサーバー、 ISO 9660 CD-R、または MS-DOS ディスク上に置いておくことができます (boot-device をブートローダーの場所に、 boot-file をカーネルへのパスに設定します)。 the section called “関連する Open Firmware の変数”の情報を見てください。

初期の、 Open Firmware 1.0.5、 2.0.x、または 2.4 システムの場合

こちらは、多くの機種がデフォルトでシリアルコンソール (the section called “input-deviceoutput-device はどう決めたらいいか?” 参照) を使うようになっているので、若干興味深いものになります。 手っ取り早くデフォルトのコンソールを設定する方法は、マシンの電源を入れて 起動音が鳴ったら、 Command-Option-O-F の 4 個のキーを、 画面が黒、グレーまたは白に変わるまで押し続けることです。 画面が黒くなった場合は、ハードウェアの問題またはシリアルコンソールを意味します。 グレーは Open Firmware に入れず、 Mac OS をブートしようとしていることを意味します。 白 (文字が出る) は、デフォルトがローカルコンソールだったことを意味します。

画面上またはシリアルコンソールで 0 > という Open Firmware プロンプトに達すれば、 INSTALL ノートの "Getting to the Open Firmware Prompt (Without using Mac OS)" の節に従って NetBSD のインストールを始められます。 もしお使いのシステムで NetBSD がブートできなければ、 port-macppc@NetBSD.org に投稿して、その機種用の nvram パッチを送ってくれるよう頼んでみてください。 シリアルコンソールを使って nvram パッチを Open Firmware に適用することができます。この手順については NetBSD/macppc nvedit HOW-TO を見てください。 これを行えば、問題はないはずです。

健闘を祈ります!

マシン上の OS 間でファイルを共有する方法は ? (トップ)

パーティショニング HOW-TO をご覧ください。

パーティション記法の説明 (トップ)

パーティショニング HOW-TO をご覧ください。

なぜテキストの画面スクロールがこんなに遅いの? (トップ)

GENERIC カーネルのテキストコンソールのコードは最適化されていません。 高速化されたテキストコンソールコードがありますが、 これはデフォルトでは有効になっていません。

カーネルを再構築する必要があります。 カーネルコンフィギュレーションに次の行を追加してください:

options OFB_ENABLE_CACHE

X11 サーバーに関する情報は、 NetBSD/macppc X11 FAQ を見てください。

USB マウスが認識されません (トップ)

キーボードでなく、 Mac 本体背面に直接接続してみてください。

イーサネットが機能しません (トップ)

(ケーブルや設定上の問題といった) 定番の原因のほか、 NetBSD/macppc では、 PRAM に保存されている日付が古すぎる場合 (システムの電池が切れたり、日付が 1904 年や 1956 年に設定されるような方法で リセットされたような場合など) に、ネットワークインターフェースの使用に問題があるようです。 この場合の症状は、 ifconfig では問題がないように見えるものの、 パケットがまったく送出・受信されないというものです。

% ping 10.0.1.1
PING 10.0.1.1 (10.0.1.1): 56 data bytes
^C
----10.0.1.2 PING Statistics----
0 packets transmitted, 0 packets received,
解決法は、 date(1) を使って時刻を正しく設定することです。

PowerBook や iBook で、電源入、バッテリー充電、 充電器の認識ができません (トップ)

電源管理メモリーがおかしくなっているかもしれません。

リセット方法については TIL 14449 を見てください。

PowerComputing 互換機の時計がずれまくります。 (トップ)

これは Open Firmware 内の timebase がハードウェアと 合致していないためです。正す必要があります。

Adam Lebsack による記事 を見てください。

カーネルがいつもルートデバイスを尋ねてくるのはなぜですか ? (トップ)

多くの人が、 NetBSD/macppc システムを無人でブートさせられないと報告しています。 Open Firmware はカーネルを正しくロードするものの、 カーネルはルートデバイス (つまり / ファイルシステムの所在) を見つけられていないようです。

プロンプトで、ルートディスク (大抵は sd0awd0a のようなもの)、スワップ (大抵は sd0bwd0b のようなもの)、ファイルシステムの種類 (大抵は ffsnfs または cd9660) を入力してください。

これが修正されるまでの次善策があります。次のような設定で カーネルを コンパイルする必要があります:

#config		netbsd	root on ? type ? #to automatically detect root device
config		netbsd	root on sd0a type ffs #for SCSI disk
#config		netbsd	root on wd0a type ffs #for IDE disk
#config		netbsd	root on ? type nfs #for netboot

ここで sd0a はルートファイルシステムのあるパーティション名です。


対応ハードウェア

NetBSD/macppc 対応機種 (トップ)

NetBSD/macppc 対応機種一覧を見てください。また、the section called “どんな周辺機器に対応していますか ?”で対応周辺機器の一覧も併せて見てください。

NuBus ベースの Power Mac (7100, 8100 等) はサポートされていますか? (トップ)

いいえ。 NetBSD/macppc は NuBus に対応していません。 さらに、 NuBus ベースの Power Mac は Open Firmware を持っていませんが、 NetBSD/macppc のブートストラップやコンソール操作は Open Firmware に強く依存しています。

NuBus ベースの Power Macintosh マシンは、 4 グループに分類されます:

  • Apple PDM: あらゆる x1xx なマシン、たとえば、 6100, 6150, 7100, 8100

  • Apple PERFORMA class: 52xx, 53xx, 62xx, 63xx (6360 は除く)

  • Apple POWERBOOK (or 'M2') class: 1400, 2300, 5300

  • Power Computing "Power" シリーズ、 "Power 100" や "Power 120" など

これらの機種では、たとえプロセッサーを G3 にアップグレードしても、 他の部分が未サポートなので、動作しません。 (しかし、ロジックボードを完全にアップグレードすれば、 新しい機種と同等になるので、動作するでしょう。)

現在、これらの機種に対応するための作業をしている人を私たちは知りません。 もし、この作業に興味があれば、 (訳註: 英語で) 私たちにお知らせください

私たちはすでに 603 マイクロプロセッサーをサポートしており、また、 RS/6000 移植の取り組みにおいて 601 マイクロプロセッサーサポートの作業中です。 そして、 NetBSD/mac68k ではマザーボードの チップセットをサポートしています。あとは、単に、これらのドライバーの共有と、 現在サポートされている macppc マシンのブートの Open Firmware での方法と 互換なブートローダーの解決だけの問題です。どこから始めればよいかと、何が必要かについては、 David A Gatwood の 記事 を参照してください。

PowerPC プロセッサーにアップグレードした 68k ベースの Mac はサポートされていますか? (トップ)

いいえ。上記と同じ理由からです。 (これはプロセッサーだけをアップグレードした場合の話です。 マザーボードをすべてアップグレードすれば、 新しい機種と同等になるので、動作するでしょう。)

Power Macintosh 7200 や 7500 (601 プロセッサー) はサポートされていますか? (トップ)

これらの機種は PCI と Open Firmware を持っていますが、 PowerPC 601 プロセッサーを使っているため、今のところ非対応です。しかし、 7500 のプロセッサーはアップグレード可能なので、 603/604/G3/G4 へ換装すれば NetBSD が動作するでしょう。 the section called “CPU アップグレードに対応していますか?”を見てください。

また、 RS/6000 ポートにおいて作業が進行中であり、これにより NetBSD に 601 サポートがもたらされるでしょう。これが達成されれば、 あとは rs6000 と macppc でのコードの共有の問題になります。

PowerPC ベースの PowerBook はサポートされていますか? (トップ)

ほとんどの機種をサポートしています。詳細は NetBSD/macppc 対応機種のリストを見てください。

PowerBook 1400、 2300、 5300 は、 Open Firmware を持たないため、非対応です。

パワーマネージメントは未サポートですので注意してください。 NetBSD の動作中は PowerBook のサスペンド、レジュームはできません。

このほか、the section called “PowerBook や iBook で、電源入、バッテリー充電、 充電器の認識ができません”も見てください。

CPU アップグレードに対応していますか? (トップ)

もちろん!

多くの人々が、遅い 601、 603、 604 や G3 CPU を、より速い 604、 G3 や G4 CPU にアップグレードしています。最初の PowerPC 601 チップを持った PowerMacintosh 7500 では、事実上必須でしょう。

PCI PowerMacintosh システム (7300 - 9600)、対応 PowerBook および初期の G3 システムにもとから搭載されている CPU のアップグレードの成功が 報告されています。よく目にする製造元は、 Newer Technology、 Powerlogix、 Sonnet、 XLR8 です。その CPU が Mac OS で動作していれば、 NetBSD でも動作するはずです。

初期の PCI PowerMacintosh システム (7300 - 9600) に新しい CPU を装着すると、 NetBSD がブートしないという報告があります。これに該当する場合 (つまり、 604 にダウングレードすれば NetBSD が動作する場合) 、いったん Mac OS をブートして、お使いの CPU ドーターカード用の nvramrc パッチをインストールする必要があります。そうした後は、 System Disk を使ってはいけません。 System Disk は、自分の nvramrc で 先般の CPU メーカーの nvramrc を上書きしてしまうからです。 System Disk のかわりに Boot Variables を使ってください。これは、 PowerMacintosh 7300 - 8600 内蔵の /chaos/control を使った場合にモニターが同期しない可能性があるということです。 the section called “Open Firmware に入った時に、モニターが同期しないことがあります”をご覧ください。

他の機種では、 Mac OS の "virtual firmware" 型のパッチは必要ないようです — NetBSD は CPU を適切に初期化します。

残念ながら、 Metabox Jocard G4 には問題があります。これについては、 Thomas Michael Wanka の記事 を見てください。

一部機種での CPU アップグレードの組み合わせによっては、 古いシステムで G3 または G4 CPU の L2 キャッシュを有効に するために特別にカーネルをコンパイルする必要があるかもしれません。これは 普通は必要なく、 "ちゃんと動き" ます。動かない場合は、次のようなメッセージが表示されます:

cpu0 at
mainbus0: L2 cache not enabled

もし、ブート時にこのようなメッセージが出力された場合には、 この記事 と、この記事 の示すとおりにすべきです。

L3 キャッシュがデフォルトでは有効にならない場合は、この記事 で示されている方法に従ってください。

どんな周辺機器に対応していますか ? (トップ)

NetBSD/macppc 6.0.1 インストールノートの "Supported devices" 節に、完全な一覧が載っています。 特記ない限り、サードパーティー製デバイス (PCI や cardbus など) は、 NetBSD/macppc のブート用には使えません。

  • CPU

    • PowerPC 603, 604, G3, G4 (およびこれらの亜種): the section called “CPU アップグレードに対応していますか?”を参照。

    • マルチプロセッサーカードのサポートは 利用可能になっています。 GENERIC.MP カーネルを使うか、カーネルコンフィギュレーションに "options MULTIPROCESSOR" を追加する必要があります。 そうしないと、 NetBSD は CPU を 1 個しか使いません。

  • イーサネット

    • オンボード 79C950 (MACE) イーサネット (mc)

    • オンボード bmac イーサネット、ただし 10Base-T のみ (bm)

    • オンボード gmac イーサネット (gem)

    • オンボード AirPort (別名 AirMac) (wi): the section called “AirPort あるいは AirMac ネットワークを使う方法は?”参照

    • PCI, PCMCIA, CardBus および USB のイーサネットデバイス (tlp, epic, ex, fxp, rtk, vr, ne, aue, cue, and kue): 具体的には、 Asante, Farallon, SMC, 3Com, Intel, RealTek, D-Link, NE2000, その他これらと互換のデバイス

  • SCSI

    • オンボード 53c94 SCSI コントローラー (esp).

    • オンボード MESH SCSI コントローラー (mesh).

    • Adaptec / Future Domain PCI SCSI (ahc): 多くの Adaptec 製カードは Macintosh firmware を内蔵しており、 NetBSD/macppc のブートに使用可能。the section called “PCI カードに接続されたデバイスからブートする方法は?”参照。

    • Advansys 1200[A,B] 9xx[U,UA] PCI SCSI (adv).

    • AMD 53c974 (pcscp).

    • Apple 53c875 Ultra Wide SCSI (一部のベージュ G3 モデルで使用) (siop): NetBSD をブートするにはファームウェアのアップデートが必要な可能性あり。 Mac OS X SCSI Card Updater を使用のこと。

    • NCR/Symbios 53c8xx (siop)

  • IDE

    • オンボード IDE コントローラー (wdc)

    • Promise Ultra66 (pciide)

    • Acard ATP-850/860 コントローラー (Sonnet Tempo ATA/66 や Acard AEC-6210/6260 など) (pciide)

  • 入力デバイス

    • ほとんどの ADB キーボード、マウス、トラックボール、トラックパッド。

    • ほとんどの USB キーボード、マウス、トラックボール、トラックパッド。

    • ほとんどの PS/2 キーボード、マウス、トラックボール (3 ボタンマウスの 中ボタンは機能しないかもしれません)。

  • ビデオ (the section called “input-deviceoutput-device はどう決めたらいいか?”参照)

    • ほとんどの機種のオンボードビデオ (ofb): 機種によっては、オンボードビデオを 使っては NetBSD/macppc をブートすることができません。

    • Open Firmware がサポートしている PCI ビデオカード (ofb): ATI, IMS, Matrox, NVIDIA が、 Open Firmware 対応機種を出しています。

  • Audio

    • ほとんどの機種でのオンボード AWACS オーディオ (実験的なもの— いくつかの G4 マシンで割り込みの衝突があるため、デフォルトでは無効) (awacs).

    • USB オーディオ (uaudio).

    • PCI オーディオカード、ただし、しっかりテストされたのは Ensoniq AudioPCI (eap) だけですが。

  • シリアル。NetBSD/macppc は、オンボードシリアルポートを tty00 および tty01 として参照します。Open Firmware は以下に挙げる名前を使います。

    • オンボード RS-422 シリアルポート (モデムポートは ttya 、プリンターポートは ttyb): オンボードシリアルのサポートは非常に貧弱で、 システムをハングさせる可能性もあります。the section called “シリアルポートの使用に問題が起こります!”参照。

    • Xserve の RS-232 オンボードシリアルポート: シリアルコンソールとして使用可能です

    • Gee Three Stealth Serial Port および Griffin Technology gPort: これらはデスクトップ G3 および G4 モデルの内蔵モデムを置き換えるもので、 シリアルコンソールとして使用可能です。

    • USB、 PCI、および CardBus ベースのシリアルポート。

  • USB デバイス

  • PCMCIA および CardBus カード

  • PCI カード

    • 多くのカードに対応していますが、 NetBSD/macppc ではテストされていません。 機種独立の PCI ドライバーのページを見てください。

NetBSD/macppc で未対応のものは、

  • ブート用として以外の (内蔵や USB の) フロッピードライブ。

  • 電源管理。

  • 仮想端末やカラーテキストといった、完全な wscons 機能。

  • ディスク、 CD-RW、スキャナーといった、通常の FireWire (IEEE 1394) デバイス。

  • オンボードビデオキャプチャー。

  • AirPort Extreme.

シリアルポートの使用に問題が起こります! (トップ)

これは、内蔵シリアルポートがあまりうまく動作しないせいです。実際のところ、 コンソールの使用ぐらいでしかうまく使えません (それすら、 時々不確実になります) 。

これが修正されるまでは、モデム、 ppp、 palm との同期その他が使えるとは 思わないでください。もし、あなたにシリアルドライバーについての経験があり、 手助けをする気がおありなら、どうか port-macppc@NetBSD.org までご連絡ください。

ppp を使う方法は? (トップ)

うぐぅ。残念なことですが、内蔵シリアルポートが動作しないため、 ppp ドライバーには若干のバグがつぶされずに残っています。

Donald Lee の、 Cyclades PCI カードで ppp を走らせた方法についての記事 を見てください。

AirPort あるいは AirMac ネットワークを使う方法は? (トップ)

AirPort Extreme は、今のところサポートされていません。

手短に言えば、必要なことは、ワイヤレスカードを、 DHCP を使って IP アドレスを 得るよう設定することと、正しいメディアタイプ (大抵は DS11) および (nwid パラメーターを使って) 正しいネットワーク を設定することです。たとえば、閉じた AirPort ベースステーションに接続するため、 筆者は /etc/rc.conf に以下のように書きました:

ifconfig_wi0="nwid Gizmonet media DS11"
dhclient=YES
dhclient_flags="wi0"

リブートの都度、 AirPort カードは Gizmonet のベースステーションを探して IP アドレスを要求します。

より詳しい情報は、 ifconfig(8), wiconfig(8), wi(4), ifmedia(4) にあります。このほか、Using WaveLAN IEEE under NetBSD ページも見てください。

AirPort ベースステーションを Mac OS でセットアップし、さらに暗号化を 使っている場合には、AirPort Admin Utility を実行し、 ベースステーションを設定し、同じネットワークパスワードを探す必要があります。 Apple の AirPort Admin Utility の使い方の詳細は、www.info.apple.com を見てください。


Open Firmware

Open Firmware って何ですか? なぜ注意を払わねばならないのですか ? (トップ)

手短にいえば、 Open Firmware は FORTH 言語によるコマンド環境であって、 NetBSD カーネルは、システムについての情報の取得や一部のデバイスの 制御のためにこれを使っています。これは、ほとんどの PowerPC ベースの Macintosh システムでブート ROM に組み込まれており、私たちは カーネルをディスクやネットワークからロードするためにこれを使っています。

Open Firmware は、 "IEEE Std 1275-1994: IEEE Standard for Boot Firmware (Initialization Configuration) Firmware: Core Requirements and Practices" とその補遺で仕様が定められた、 プラットフォーム独立のブートファームウェアです。 Sun の OpenBoot firmware を元にしており、 プロセッサー独立のインターフェース言語である ANS Forth を使っています。

Open Firmware のより詳しい情報は、Open Firmware ワーキンググループホームページApple Computer Open Firmware Home Pageにあります。また、 Apple は、 1061 のような良質の Technical Notes をいくつか提供しています。

私の機種の Open Firmware のバージョンは ? (トップ)

対応機種ページを見てください。 あなたの機種が載っていなければ、 Open Firmware を使って確かめられます。 Open Firmware プロンプトで (the section called “Open Firmware プロンプトに入る方法は?”およびthe section called “Open Firmware プロンプトで何ができるか?”を参照) 次のようにタイプします:

0 > dev /openprom
0 > .properties
name                    openprom
device_type             BootROM
model                   OpenFirmware 3
relative-addressing
supports-bootinfo

 ok

ちなみに、 G3 や G4 プロセッサーを積んでいない機種は Open Firmware 1.0.5 か 2.0.x です。内蔵フロッピードライブを持たないデスクトップの機種はすべて Open Firmware 3 です。内蔵 SCSI を持たないラップトップの機種はすべて Open Firmware 3 です。

Note

Open Firmware 3 のシステムは、 BootROM とも呼ばれる 書き換え可能な "ファームウェア" を持っています。この BootROM のバージョンは、 Open Firmware のバージョンと混同しがちですが別のものです。 Apple ファームウェア アップデーターを使うと、 BootROM をアップデートします。これは、 Open Firmware のバージョンを変えるものではありません - Open Firmware 3 のままです。 BootROM というのは、システムの電源を入れるか リセットしたときに、最初に実行されるものです。それから BootROM は Open Firmware をロードし、 Open Firmware がオペレーティングシステムを ブートします。

この BootROM のバージョンは、 Mac OS の Apple System Profiler を使うとわかります。 これは、しばしば、ブートして Open Firmware に入ったときに画面の最初の行に 記されます。たとえば、私の PowerBook (FireWire) では、次のように表示されます:

Apple PowerBook3,1 2.1f1 BootROM built on 01/29/00 at 22:38:07
Copyright 1994-2000 Apple Computer, Inc.
All Rights Reserved

Welcome to Open Firmware.
[...]

これは、 BootROM のバージョンが 2.1f1 であることを示しています。

私の機種の Open Firmware の動作にバグはありますか ? (トップ)

ありえます。 NetBSD/macppc 6.0.1 インストールノートに、そのようなバグを 回避するためのパッチ適用やアップグレードについての説明があります。 Open Firmware 3 のシステムについては "Updating your BootROM" の節を、 Open Firmware 1.0.5、 2.0.x、 2.4 のシステムについては "Older Open Firmware System Preparation" の節を見てください。

Open Firmware プロンプトに入る方法は? (トップ)

NetBSD 6.0.1 インストールノートを読んでください。特に、お使いの Open Firmware のバージョン向けの "Getting to Open Firmware" の節まで読んでください。

これが面倒な方は、 Apple の System Disk を使って、 マシン起動時は常に Open Firmware に入るよう設定することができます。 この方法については簡単なチュートリアルをご覧ください。

Open Firmware に入ろうとすると、ブートが止まり、 モニターに何も表示されなくなります。 (トップ)

NetBSD 6.0.1 インストールノートを読みませんでしたね? 特に、 "Getting to the Open Firmware Prompt on Older Models" の節は読んでください。 やや長たらしいですが、 Open Firmware をセットアップするための適切な手順を非常に明解に説明しています。

簡単にいうと、あらゆる Open Firmware 1.0.5 のシステムおよびほとんどの Open Firmware 2.0.x のシステムは、デフォルトのコンソールとして、 ADB キーボードやオンボードビデオに接続されたモニターではなく `Modem' シリアルポートを使うようになっています。 Mac OS ベースのユーティリティーを 使ってこれらを適切に設定するか、そうでなければ、キーボードとスクリーンで 使えるよう一時的にシリアルコンソールから制御を奪う必要があるでしょう

Open Firmware は、ほとんどの DB15 から VGA への変換アダプター上での設定を 無視するようです。機種によって、 640 x 480 ・ 60 Hz か、直前に Mac OS で選択した解像度のどちらかがデフォルトになります。お使いのモニターが その解像度を扱えることを確認してください。

System Disk を使ってシステムを適切に 設定したとしても、 PowerMacintosh 7300 - 8600 の機種を使っている場合は、 /chaos/control オンボードビデオが正しく同期するよう、 さらにパッチを適用する必要があります(the section called “Open Firmware に入った時に、モニターが同期しないことがあります”参照)。

Performa 5500 と 6500 では、オンボードビデオを使うために NVRAMRC パッチを当てる必要があります。これらの機種に関する脚註を参照してください。

the section called “input-deviceoutput-device はどう決めたらいいか?”も併せて参照してください。

PCI ビデオカードを使う方法は? (トップ)

この節では、 Open Firmware に PCI ベースのビデオカードを使うよう伝える方法を、 カードをコンピューターと別に購入した場合とカードが附属していた場合の両方に ついて説明します。 Macintosh や互換機の一部機種 (詳しくは NetBSD/macppc機種対応ページを参照) は、 オンボードのビデオインターフェースを持っていません。これらの機種では、 PCI スロットの一つにビデオカードが挿されて出荷されています。

いずれの場合も、ビデオカードが Open Firmware に対応している必要があります。

Open Firmware が使うデバイスパスは、カードとそれが挿さっている PCI スロットによって異なります。お使いのビデオカードのパスと、 それを使うように Open Firmware に伝える方法を調べておく必要があります。

  1. Open Firmware プロンプト (0 > プロンプト) に入ります。方法はthe section called “Open Firmware プロンプトに入る方法は?”をご覧ください。

    古い機種では最初にシリアルコンソールを使う必要があるかもしれません。

  2. Open Firmware に触るのはこれが初めてという方は、 the section called “Open Firmware プロンプトで何ができるか?”を読んでおくといいかもしれません。

  3. 0 > dev / ls

    これで、お使いのシステムの全デバイスの一覧が表示されます。ビデオカード に合致する項目を探します。たとえば、 PowerMacintosh 9500/150 での一覧を 抜粋します:

    0 > dev /
    0 > ls
      [...]
    FF8313F0: /bandit@F4000000
      [...]
    FF83F8A0:   /ATY,mach64@D
      [...]
     ok

    おおむね、 Open Firmware 対応のカードでは、 ベンダー名に似た 4 文字のベンダー ID (ATI では ATY、 IMS では IMS、 Adaptec では ADPT というように) が表示され、 また、文字列でカードの機種を表します。 "@" 記号は、カード名とそのコンピューターでのアドレスを区切っています。

    ここで、 /ATY,mach64@D の項目が /bandit@F4000000 よりも字下げされていることに注意してください。これは、 bandit デバイスが ATY デバイスを含んでいることを意味しています。 この場合、 /bandit@F4000000 は PCI バスの Open Firmware での名前で、 ATI カードはその PCI バス上にあります。

  4. よって、このカードの Open Firmware デバイスツリー上のパスは /bandit@F4000000/ATY,mach64@D です。ここで、このカードが本当に Open Firmware に対応しているかどうか確認するため、以下のようにタイプしてください:

    0 > dev /bandit@F4000000/ATY,mach64@D
    0 > words

    出力された中に open という単語があれば、そのカードが使える 可能性はかなり高いです。

  5. さて、これで、 Mach64 カードを Open Firmware の出力デバイスにするためには、以下のとおりタイプすればよいでしょう:

    0 > setenv output-device /bandit@F4000000/ATY,mach64@D
    0 > reset-all

ビデオカードに接続したモニターが、コンピューターのリセット後に真っ暗な ままになる場合、問題があります (カードのパスを打ち間違えたか、 カードが実は Open Firmware に対応していないのかもしれません) 。

Open Firmware に入った時に、モニターが同期しないことがあります (トップ)

これは PowerMacintosh 7300 - 8600 の機種での問題で、 ビデオ信号が十分早く決定されないために起こります。 Open Firmware 1.0.5 用の パッチを当てるべきです。

Twentieth Anniversary Macintosh をお使いの場合、解決策はわかっていません。 この問題については、この 投稿記事の説明を見てください。 現時点では、この機種へのインストールの成功例の報告はありませんが、 System Disk で input と output デバイスを ttya に設定し、端末エミュレーターの動くマシンを シリアルケーブルでつなげば、うまくいくはずです。

Open Firmware の異常を直す方法は? (トップ)

Open Firmware 3 の機種で設定を変えて、 Open Firmware プロンプトに入れず Mac OS のブートもできないようになった場合、 BootROM を破壊した (例えば、 load-base または real-base をまずい値に設定するなど。the section called “"load-base" の設定の問題”およびthe section called “"real-base" の設定の問題”を参照) 可能性があります。 Apple に修理に出して BootROM ファームウェアを書き換えさせる必要があるかもしれません。

初期の機種 (Open Firmware 1.0.5, 1.1.22, 2.0.x, 2.4) の場合は、 マシンの AC 主電源 (110 または 220 V) を切り、マザーボードから電池を 外す必要があります。電池が放電して NVRAM の内容が消えるまでに、 長くて数時間かかるでしょう。この時間を短くするには、電源ボタンを 押してみてください。さらに危険な方法 (つまり、やるなら自己責任で) としては、 ソケットに電池を逆向きに取り付けるか、両端子を抵抗を介して短絡させるという 方法もあります。

直ったら、日付を設定するのを忘れないようにしてください!

Open Firmware でバックスラッシュ (\) キーを打てません! (トップ)

困ったことに、お使いになっている非 US キーボードを Mac OS や NetBSD が認識したとしても、 Open Firmware は認識しないのです。このため、アルファベット以外のキーの一部は、 キーに刻印されている文字とは一致しないことがあります。

簡単ですが美しくない解決法は、文字の十六進表現を使うことです。 コマンド全体を二重引用符で括ったうえで、 文字を十六進コードにして丸カッコで囲み、その前に二重引用符を置きます。 たとえば、バックスラッシュは "(5C) に置き換えます。 このようにして二重引用符で括ったコマンドの後には、そのコマンドの十六進表現を 普通の文字に変換したものを表示するか、実際に実行するかに応じた FORTH コマンドが必要になります。表示するには cr type cr を使います。実行するには evaluate を使います。 また、コマンド全体を括る二重引用符とコマンド冒頭の間には空白をひとつ入れるようにしてください。

0 > " setenv boot-device hd:,"(5C)ofwboot.xcf" cr type cr
setenv boot-device hd:,\ofwboot.xcf
 ok
0 > " setenv boot-device hd:,"(5C)ofwboot.xcf" evaluate
0 > 

その場限りではない方法としては、PLForth にある説明に従い Open Firmware を再設定 (nvedit を使用) することもできます。

Open Firmware プロンプトで何ができるか? (トップ)

コンピューターのブートに関するさまざまな状態を設定することができます。 以下の表で、主なコマンドを簡単に説明します。

Table 1. 主なコマンド

コマンド名 注釈
dev device Open Firmware デバイスツリー上でのカレント device の変更 (ファイルシステム上の cd に類似)
unselect-dev どのデバイスも選択されていない初期状態に戻る (通常は必要なし)
ls デバイスツリー上でのカレントノード以下のデバイスの列挙 (ファイルシステム上の ls に類似)
pwd デバイスツリー上でのカレントノードの場所の列挙 (ファイルシステム上の pwd に類似)
words デバイスツリー上でのカレントノードにおいて 使用可能な FORTH コマンドの列挙。ブートするためには、 デバイスが少なくとも "open" を含む必要あり
.properties デバイスツリー上でのカレントノードの 状態を列挙
printenv Open Firmware 環境変数の現在および デフォルトの設定値を表示
setenv variable value Firmware の variable 変数に新たに値 value を設定する。the section called “関連する Open Firmware の変数”参照。
set-default variable 変数 variable の値をデフォルト値に設定する。 the section called “関連する Open Firmware の変数”参照。
boot boot-device boot-file プログラム boot-fileboot-device からロード・実行する。 これを使って ofwboot ("partition zero" ブートローダー) または ofwboot.xcf をロードし、それから NetBSD カーネルをロードします
dir device device にあるファイルの列挙 (unix の ls と同じ); the section called “ディスク上のファイルのリストを (Open Firmware で) 出す方法は?”参照
eject fd フロッピーディスクの排出
reset-all Open Firmware 環境変数を永久に保持し コンピューターをリブートする
shut-down Open Firmware 環境変数を永久に保持し コンピューターの電源を落とす
bye Open Firmware 1.0.5、 2.0.x、 2.4 のシステムで Mac OS をブートする
mac-boot Open Firmware 3 のシステムで Mac OS をブートする
devalias alias device デバイス device の別名として alias を設定または修正 (csh や眷族の alias に類似)。 オプションがない場合は、現在のデバイスの別名をすべて列挙
nvalias alias device デバイス device の別名として alias を永久に保存されるよう設定または修正 (csh や眷族の alias に類似)。 オプションがない場合は、現在のデバイスの別名をすべて列挙

また、 Open Firmware を使う上で便利なキーストロークを いくつか掲げます:

Table 2. Open Firmware のキーストローク

キーストローク 機能
Backspace 後方の 1 文字を消去
Delete 後方の 1 文字を消去
^h 後方の 1 文字を消去
^d 前方の 1 文字を消去
Enter FORTH パーサーに行を渡す
^b 1 文字戻る (左矢印キーと同じ)
^f 1 文字進む (右矢印キーと同じ)
ESC b 1 単語戻る
ESC f 1 単語進む
^a 行の先頭に戻る
^e 行の終端に進む
ESC h 単語の先頭までを消去・保持
^w 単語の先頭までを消去・保持
ESC d 単語の終端までを消去・保持
^k 行の終端までを消去・保持
^u 行をすべて消去・保持
^r 行を打ち直す
^q 次の文字を引用
^y カーソルの前に保持されていた文字列を挿入
^p 履歴中の、前の行 (上矢印キーと同じ)
^n 履歴中の、次の行 (下矢印キーと同じ)
^l 履歴を表示
^space 単語が単一の補完候補を持つ場合は、そのように補完。 単語が複数の補完候補を持つ場合は、補完可能なところまで補完。 単語がまったく補完可能でない場合は、少なくともひとつの補完候補があるところまで 文字を消去
^/ 単語の補完候補 (ないこともある) を表示
^? 単語の補完候補 (ないこともある) を表示
^@ ^space と同じ (Apple 特有)
^o ^/ と同じ (Apple 特有)
^\ ^b と同じ (Apple 特有)
^] ^f と同じ (Apple 特有)
^^ ^p と同じ (Apple 特有)
^_ ^n と同じ (Apple 特有)

このほか、 NetBSD/macppc nvedit HOW-TOApple Network Server 500,700: Open Firmware Read Me technote、Apple Computer Open Firmware Home Page "Technote 2001 - Running files from a hard drive in Open Firmware と、Open Firmware Working Group home page も併せて参照してください。

関連する Open Firmware の変数 (トップ)

Open Firmware が利用したり保持したりしてブートに影響を与える変数が存在します。 これらの変数を変更するには、 printenvsetenvset-default コマンドを使う (the section called “Open Firmware プロンプトで何ができるか?”参照) か、 Mac OS SystemDisk ユーティリティーを使います (チュートリアル参照) 。 nvramrc 上の変数を変更するには、 NetBSD/macppc nvedit HOW-TO で説明しているコマンドを使います。このほか、 ResEdit を使って System Disk をいじくることもできます。 OFtc リソースを見て、 System Disk が使っているお使いの機種用の ID を調べてください。それから、 対応する OFpt リソースを編集します。

設定を変更した後は、その変更を保存するため、以下のようにタイプするよう 注意してください:

0 > reset-all

Table 3. 主な変数

変数名 通常の値 機能
auto-boot? false false の場合は、コンピューターのリセット時に Open Firmware プロンプトで停止。true の場合は、 boot-command boot-device boot-file を実行
use-nvramrc? true true の場合は nvramrcで設定されたコマンドを実行
real-base Open Firmware バージョンによる カーネルのメモリー番地。the section called “"real-base" の設定の問題”参照。
load-base Open Firmware バージョンによる ブートローダーのメモリー番地。the section called “"load-base" の設定の問題”参照
boot-device 設定による。設定方法は ofwboot(8) 参照 ここで設定したデバイスから最初の段階のブートローダーがロードされる
boot-file 設定による。設定方法は ofwboot(8) 参照 カーネルの場所
input-device ハードウェアによる。設定方法はthe section called “input-deviceoutput-device はどう決めたらいいか?”参照 ADB キーボード、 USB キーボード、またはシリアルコンソール
output-device ハードウェアによる。設定方法はthe section called “input-deviceoutput-device はどう決めたらいいか?”参照 オンボードビデオ、 PCI ビデオ、またはシリアルコンソール
nvramrc System Disk によって入力された値 use-nvramrc?true に設定されている場合は、ここで設定された FORTH コマンド群がコンピューターのリセット時に実行される
boot-command boot auto-boot?true に設定されている場合は、 このコマンドがコンピューターのリセット時に実行される

Note

Command-Option-P-R で PRAM をクリアすると、 すでに設定した Open Firmware の変数はすべて消えます。

Open Firmware 1.0.5 の機種で Mac OS をブートすると、 すでに設定した Open Firmware の変数はすべて消えます。

極端な場合、 Open Firmware の設定によって マシンが起動しなくなることもあります。これは PRAM クリアでは直りません。 この場合は、電源を抜き、 10 分間ほどマザーボードから電池を外します。 PowerBook の場合は power manager をリセットします。

"load-base" の設定の問題 (トップ)

Open Firmware の環境変数 load-base は、 Open Firmware がブートローダーを boot-device からロードするアドレスです。 XCOFF バイナリーがメモリー上にロードされるアドレスです。 これによる作用は、 Open Firmware のバージョンや boot-device によってさまざまです。 load-base が不適切な値に設定された場合、症状として CLAIM failed というメッセージ (the section called “CLAIM failed参照) が出ます。

Open Firmware 3

load-base の値を変えてはいけません。 Open Firmware 3 の機種は書き換え可能なファームウェアを持っていますが、 load-base を変更すると、フラッシュ BootROM を上書きして マシンを壊してしまう (Apple での高価な修理が必要になる) ことがわかりました。Open Firmware 3 な機種で load-base を変更してはなりません。 Apple は Open Firmware 3 を、ブートのために load-base の値を変更する必要はないようにしています。

Open Firmware 1.0.5, 1.1.22, 2.0.x, and 2.4

これらのシステムでの load-base のデフォルト値は 4000 ですが、 これは私たちにとって都合がよくありません。 System Diskload-base を 600000 に設定しますが、これがちょうどよい値です。 mkLinux はこれとは異なる値を使いますが、これでは NetBSD/macppc のブートはできないかもしれません。なお、 NetBSD 1.5.2 またはそれより前のものを 使う場合は、 load-base に関する古い FAQ 項目をお読みください。

お使いのマシンが、 Open Firmware 1.0.5、 1.1.22、 2.0.x または 2.4 であることが間違いないなら (the section called “私の機種の Open Firmware のバージョンは ?”参照)、 load-base を適切に設定するために次のコマンドを実行します:

0 > setenv load-base 600000
0 > reset-all

正しく設定されたか、 printenv コマンドで再確認すべきです。

"real-base" の設定の問題 (トップ)

Open Firmware の環境変数 real-base は、 OpenFirmware が自分自身のために使用するアドレスです。 real-base のデフォルト値は -1 (0xffffffff) かもしれませんが、 OF 1.0.5 や 2.x の機種では 0x400000 を使うため、 real-base がこのデフォルト値になっていると問題を起こします。 カーネルは、デフォルトでは 0x100000 番地にロードされますので、 約 3 MB を超える大きさのカーネルをロードしようとすると問題が起こります。

Open Firmware 3 の機種は書き換え可能なファームウェアを持っていますが、 real-base を変更すると、ファームウェアを上書きして マシンを壊してしまう (Apple での高価な修理が必要になる) ことがわかりました。 Open Firmware 3 な機種で real-base を変更してはなりません。 いずれにせよ、 Open Firmware 3 は、大きなカーネルに関してもうまく動作するので、 この件は問題にはなりません。

その機種の Open Firmware が 1.0.5 か 2.0.x か 2.4 であるかを確認してから (the section called “私の機種の Open Firmware のバージョンは ?”参照)、下記のコマンドを実行して real-base を適切に設定します (注意: System Disk はこの変数を 適切に設定しません ─ System Disk を使うたびに、 real-base を設定しなおす必要があります):

0 > setenv real-base F00000
0 > reset-all

正しく設定されたか、 printenv コマンドで再確認すべきです。 誤った値を設定した場合、マシンが起動しなくなることがあります (復旧方法は the section called “Open Firmware の異常を直す方法は?”を見てください)。

この問題への次善策は、カーネルを再構築して、サイズを 3 MB より 小さくすることです。 Open Firmware 1.0.5 や 2.0.x や 2.4 の機種には内蔵 USB がないため、 USB ドライバーを含めずにカーネルを作れます (PCI USB カードがない場合に限りますが)。

input-deviceoutput-device はどう決めたらいいか? (トップ)

これは、 Open Firmware のバージョン、使っているハードウェアに加えて、 どのデバイスを使って Open Firmware と (したがって NetBSD/macppc とも) 対話したいかによります。

これを決めたら、これらの値の設定と保存を行う必要があります。 Open Firmware を使い始める上での手引については、 the section called “Open Firmware プロンプトに入る方法は?”the section called “Open Firmware プロンプトで何ができるか?” を見てください。 手短に言えば、以下の 3 コマンドを実行する必要があります (ここで in-deviceout-device は、この FAQ 項目をもとに決めた値です):

0 > setenv input-device in-device
0 > setenv output-device out-device
0 > reset-all

入出力デバイスをその場で変更し、かつその変更をその場限りにして保存しないようにするには、 上述のコマンドのかわりに以下の 2 コマンドを実行します (最初の引用符の後にスペースを入れることに注意):

0 > " out-device" output
0 > " in-device" input
Open Firmware 1.0.5、 2.0.x、 2.4 で、キーボードとモニター (または一体型 LCD) を使う場合

デフォルトでは、ほとんどの機種がデフォルトでシリアルコンソールを使います (多くの初心者ユーザーが、ブートして Open Firmware に入ろうとしたときに モニターが真っ黒になることで気づくことです) 。さらに、これらの 機種の一部では、 Open Firmware での (また、 NetBSD/macppc でも) オンボードビデオデバイス の使用に問題があります。これらの厄介なシステムでは、 PCI ビデオカードか シリアルコンソールを使うしかありません。

NetBSD/macppc 機種対応ページで、 あなたの機種の欄を見てください。そのシステム用の output-device が載っているはずです。 output-device が載っていない場合は screen を使ってください。

output-device の決め方について the section called “PCI ビデオカードを使う方法は?”も見てください。

すべてのシステムでは、 ADB または一体型キーボード用の input-devicekbd です。

Open Firmware 3 で、キーボードとモニター (または一体型 LCD) を使う場合

デフォルトでは、すべての機種がデフォルトで USB または一体型キーボードと オンボードビデオまたは一体型 LCD を使います。何もする必要はないはずです。

output-device の決め方について the section called “PCI ビデオカードを使う方法は?”も見てください。

デフォルト値は、 input-devicekeyboard (一体型または USB キーボードを使用)、 output-devicescreen (一体型 LCD、スクリーン、オンボードビデオインターフェースを使用) です。

Open Firmware 1.0.5、 2.0.x、 2.4 で、シリアルコンソールを使う場合

Open Firmware では、コンピューターの "modem" シリアルポートを ttya、 "printer" シリアルポートを ttyb と呼びます。システムによっては (Performa 54xx, 6360, 6400, 6500) 内蔵モデムを持っており、これが 内蔵シリアルポートを遮っています。これらの機種では、シリアルポートとして プリンターポート ttyb を使うよう設定する必要があります。

ほとんどすべての機種では、 input-deviceoutput-device のデフォルト値は ttya であり、これは多くの初心者ユーザーが、 ブートして Open Firmware に入ろうとしたときにモニターが真っ黒になることで 気づくことです。

シリアルコンソールの設定は、 38400 bps、 8 ビット、パリティーなし、 ストップビット 1、フロー制御なしにする必要があります。また、 2 台の Mac (m68k ベースの Mac でも可) 同士をつなぐ場合には、標準的な Mac の 「プリンター」ケーブルを使うことができます。さらなる手引きについては、NetBSD シリアルポート入門を見てください。

Open Firmware 3 で、シリアルコンソールを使う場合

Open Firmware 3 の機種はいずれもシリアルポートを持っていません。しかし、 ほとんどの機種は内蔵モデムを持っています。ほとんどのデスクトップ機種で、 内蔵モデムをシリアルポートに置き換えるためのサードパーティーデバイス (Gee Three Stealth Serial Port や Griffin Technology gPort など) を使うことができます。このようなものを使う場合、シリアルコンソールを使うよう Open Firmware を設定することができます。 input-deviceoutput-device をいずれも scca に設定してください。

シリアルコンソールの設定は、 57600 bps、 8 ビット、パリティーなし、 ストップビット 1、フロー制御なしにする必要があります。また、 2 台の Mac (m68k ベースの Mac でも可) 同士をつなぐ場合には、標準的な Mac の 「プリンター」ケーブルを使うことができます。さらなる手引きについては、NetBSD シリアルポート入門を見てください。

ディスク上のファイルのリストを (Open Firmware で) 出す方法は? (トップ)

もちろん、 dir コマンドです!

文法は、単に、 dir device:[partition],\ です。 ここで、 device はリストを出そうとしているデバイスの devalias またはフルパス、 [partition] はリストを出そうとしている パーティション番号です。パーティション番号を明示しなかった場合は、 Open Firmware が扱えるパーティションのうち最初のものが使われます。カンマは、 デバイスおよびパーティションと、ディレクトリーまたはファイルとの間の区切りです。

残念ながら、パーティションマップを Open Firmware 上で列挙させる方法はありません。ただし、 NetBSD pdisk を各種 OS 上で使って パーティションを列挙させることはできます。

Open Firmware は、ディレクトリーの区切りにバックスラッシュを使います。 このため、 "\" でデバイスの最上位を指定する必要があります。また、 ディレクトリーをバックスラッシュで区切ることで、個々のファイルやフォルダー内の ファイルのディレクトリーリストを出すこともできます。

Open Firmware の dir コマンドは、 Open Firmware が扱える ファイルシステムの内容のリストしか出せないことを承知しておいてください。 Open Firmware 1.0.5、 1.1.22、 2.0.x では ISO 9660 (ハイブリッドはダメ) と MS-DOS のリストが出せます。 Open Firmware 3 ではハイブリッド ISO 9660/HFS (純粋な ISO 9660 はダメ) 、 HFS、 HFS+ と MS-DOS のリストが出せます。

公式 NetBSD インストール CD-R イメージおよびフロッピーイメージは、若干 しょぼいです (つまり、これらは "partition zero" ブートローダーを使っています)。 これらは、 Open Firmware でファイルのリストを出すことはできません。

たとえば、フロッピー上のファイルのリストを出すには、次のようにタイプします:

0 > dir fd:,\

CD-ROM 上のファイルのリストを出すには、次のようにタイプします (一例):

0 > dir scsi-int/sd@3:,\

HFS パーティション上の macppc というフォルダー内のファイルのリストを出すには、 次のようにタイプします:

0 > dir hd:9,\macppc\

イーサネット経由でクライアントの dhcp または bootp の情報を出すには、 次のようにタイプします:

0 > dir enet:

ブート

NetBSD/macppc をブートするにはどんな方法がありますか ? (トップ)

NetBSD/macppc 6.0.1 インストールノートを見て、 "Available Boot Media" というタイトルの節を読んでください。

ディスクをブート可能にする方法と、それをブートさせるための Open Firmware のコマンドは ? (トップ)

これは Open Firmware のバージョン、および、どこからブートするかに 完全に依存します。 NetBSD/macppc 6.0.1 インストールノートの "Preparing the Bootable Media" と "Open Firmware boot syntax" の節を読んでください。

the section called “私の機種の Open Firmware のバージョンは ?”ofwboot(8) マニュアルページ、installboot(8) マニュアルページも併せて見てください。

PCI カードに接続されたデバイスからブートする方法は? (トップ)

これには Open Firmware ドライバーを持った PCI カードが必要ですが、そういうカードはほとんどありません。 多くの Adaptec SCSI カードや、一部の IDE/ATA カードは Open Firmware ドライバーを持っています。 Asante 製の一部のイーサネットカードには Open Firmware ドライバーが附属しています (ただし誰も試していませんが) 。 UltraSPARC システム用に製造されたカードは、 しばしば Open Firmware ドライバーを持っています。これら以外の多くはドライバーを持っていません。

カードが Open Firmware で動作することは、 必ずしも NetBSD がそのカードに対応していることを意味しません (逆もしかりです) 。 いくつかの Mac OS IDE/ATA カードにそういう例があります。

まず最初に、 PCI カードの Open Firmware での名前を確認します。 Apple では、オンボードデバイス用に (scsi, hd, enet のように) devalias を用意しています。 PCI カードのメーカーはそういうことが できません。 Open Firmware が使うデバイスのパスは、カードの機種と それが挿さっている PCI スロットの位置によって異なります。お使いの PCI カードのパスを調べて、それを使うよう Open Firmware に伝える必要があります。

  1. Open Firmware プロンプト (the 0 > プロンプト) に入る; the section called “Open Firmware プロンプトに入る方法は?”参照。

  2. Open Firmware に触るのはこれが初めてという方は、 the section called “Open Firmware プロンプトで何ができるか?”を読んでおくといいかもしれません。

  3. 0 > dev / ls

    これで、お使いのシステムの全デバイスの一覧が表示されます。 お使いの PCI カードに合致する項目を探します。たとえば、 Adaptec 2930 SCSI インターフェースを持つ PowerMacintosh G3 (Blue and White) での一覧を、以下に抜粋します:

    0 > dev /
    0 > ls
      [...]
    FF8313F0: /pci@F2000000
      [...]
    FF83F8A0:   /pci-bridge@D
      [...]
    FF83F90D:     /ADPT,2930@3
     ok

    おおむね、 Open Firmware 対応のカードでは、 ベンダー名に似た 4 文字のベンダー ID (ATI では ATY、 IMS では IMS、 Adaptec では ADPT というように) が表示され、 また、文字列でカードの機種を表します。 "@" 記号は、カード名とそのコンピューターでのアドレスを区切っています。

    ここで、 /ADPT,2930@3 の項目が /pci-bridge@D よりも字下げされ、その /pci-bridge@D/pci@F2000000 よりも字下げされていることに注意してください。これは、 pci デバイスが pci-bridge デバイスを、また、 pci-bridge デバイスが ADPT,2930 デバイスを含んでいることを意味しています。

  4. よって、このカードの Open Firmware デバイスツリー上のパスは /pci/pci-bridge@D/ADPT,2930@3 です。ここで、このカードが本当に Open Firmware に対応しているかどうか確認するため、以下のようにタイプしてください:

    0 > dev /pci/pci-bridge@D/ADPT,2930@3
    0 > words

    出力された中に "open" という単語があれば、 そのカードが使える可能性はかなり高いです。

  5. さらに運がよいと、 show-children という単語が出ます。 そうでない場合は、ブートしようとしているドライブの SCSI ID を調べる必要が あります。 SCSI ID は、 /@N (N は SCSI ID) という形で、 デバイスのパスに付加されます。

  6. 次に、パーティション番号とブートローダーのファイル名を指定することが できるように、どういうブート方法を使っているのか理解しておく必要があります。 通常、 Open Firmware 1.0.5、 2.0.x、 2.4 のシステムでは "partition zero" ブートローダーを使います。よって :0 がパスに付きます。 Open Firmware 3 のシステムでは HFS パーティション (大抵は 9 かそれより上) から ofwboot.xcf をロードします。よって、パスには :9,\ofwboot.xcf のように付けます。 NetBSD の pdisk を使って、 パーティションマップのリストを出して見てください。

  7. さて、 ofwboot.xcf が Adaptec 2930 カードに接続された SCSI ID 5 のドライブの 9 番目のパーティションにあるようなハードドライブを、 PowerMacintosh G3 (Blue and White) で Open Firmware の boot-device として設定する場合には、次のようにすることになります:

    0 > setenv boot-device /pci/pci-bridge@D/ADPT,2930@3/@5:9,\ofwboot.xcf
    0 > reset-all

    一部の G3 モデルでは Apple 53c875 Ultra Wide SCSI ホストアダプター を持っています。 SCSI ID 0 のドライブからブートするには、 boot-device を以下のように設定します:

    0 > setenv boot-device /pci/Apple53C875Card/sd@0:0
    0 > reset-all

Adaptec 2940 シリーズの SCSI カードに関する注意

このシリーズの SCSI カードのファームウェアには三つのバージョンがあります。このカードを PowerMacintosh 7300 から 9600 で使う場合、このカードは Open Firmware からの ブートには使えません。より詳しい情報は、この 投稿記事を参照してください。

netboot の設定は ? (トップ)

Diskless NetBSD HOW-TO を見てください。

Mitchell Spector も、簡単なiMac 向け netboot 情報を含んだページを作っています。

NetBSD/macppc の公式 ISO イメージはどこにありますか? (トップ)

最寄りの NetBSD ダウンロードサイトを探して、イメージをダウンロードし、 CD-R に焼いてください。

NetBSD/macppc 6.0.1 インストールノートの "Creating the NetBSD/macppc CD-R" の節を見てください。

Linux の BootX ユーティリティーは NetBSD/macppc のブートに使えますか ? (トップ)

いいえ。ですが、 BootX のメンテナーは、 誰かが NetBSD 用のパッチを書けば取り込むと言っています。 (port-macppc メーリングリストのアーカイブを見てください。)

これは、 Darwin の BootX ブートローダーとは全くの別物ですので注意してください。

Linux の yaboot ブートローダーは NetBSD/macppc のブートに使えますか ? (トップ)

はい。ただし、すこしコツが必要です。Yaboot 自体は BSD システムをブートする仕組みを持っていますが、残念ながら (少なくとも NetBSD に対しては) 正しく動作しません。ただし、 わずかな手作業で動作するので、この機能を使ってブートさせることができます。

  1. Linux システムに附属している Yaboot の設定ファイル /etc/yaboot.conf を編集し、 NetBSD パーティションを指す bsd 行を追加します。 たとえば bsd=/dev/hda4 とします。

  2. ybin を実行して、Yaboot のパーティションに Open Firmware のブートスクリプトを再生成します。

  3. Yaboot のパーティションをマウントします。たとえば以下のようにします。

    # mount -t hfs /dev/hda2 /mnt
  4. 今マウントしたパーティション (たとえば /mnt/ofboot.b) にある ofboot.b スクリプトを編集します。 :bootybsd で始まる行を探します。 この行には、インストールされている NetBSD を起動するために必要なコマンドを書くようになっており、 これを動作させるために、このコマンドを修正する必要があります。 つまり、この行を編集して、あなたが通常 Open Firmware から NetBSD をブートするときに使うコマンドを書くのです。一例を示します。

    :bootybsd " Booting BSD..." .printf 100 ms load-base release-load-area " hd:2,ofwboot hd:5/netbsd" $boot ;
  5. Yaboot パーティションをアンマウントします。これで終わりです。

なお、ybin を再実行しないよう注意してください。 さもないと、変更が失われます。そうなった場合は、 スクリプトを設定しなおす必要があります。(もちろん、よりよい解決策は、 Yaboot が NetBSD を正しく動かせるようにすることですが……)

Darwin/Mac OS X の BootX ブートローダーは NetBSD/macppc のブートに使えますか ? (トップ)

いいえ。ですが、 Darwin の BootX は Open Firmware を使うため、 NetBSD/macppc への移植は linuxppc の BootX より簡単なはずです。

この作業に関心のある方は、 BootX のソースコードの入手について、 この投稿を参照してください。

このリポジトリーには、 System Disk に含まれるパッチをもとにした、 Open Firmware 2.4 以前なマシン用の nvram パッチも含まれています。

ほかに、ブートシーケンスを変更する特殊なキーはありますか ? (トップ)

よく知られた、 PRAM をクリアするための Command-Option-P-R (これは Open Firmware の設定も消します) や、 若干知名度が劣る、最初のブートデバイスからブートするための Command-Option-Shift-Delete のほか、 いくつかの機種では次のようなキーが有効です。 内蔵 CD-ROM ドライブからブートする "C" 、 ネットブートする "N" 、内蔵 Zip ドライブからブートする "Z" 、 デフォルトのブートデバイスを無視して強制的に内蔵ディスクからブートする "D" 。 (これらは Apple の文献で "snag keys" として参照されています。)

実際には、これらはそれぞれ Open Firmware のデバイスの別名 "cd", "enet", "zip", "hd" を使っているので、デバイスの別名を変えると これらのキーの効果も変わります。機種によっては使えないキーもあります。


ブートの問題

Open Firmware のブートでのありがちな問題 (トップ)

Open Firmware プロンプトに入る方法 (the section called “Open Firmware プロンプトに入る方法は?”)、 CLAIM failed (the section called “CLAIM failed), DEFAULT CATCH! (the section called “DEFAULT CATCH!), can't OPEN (the section called “can't OPEN), unrecognized Client Program (the section called “unrecognized Client Program formatstate not valid), bad partition number (the section called “bad partition number, using 0no bootable HFS partition), ハードドライブが動き出すのが遅い (the section called “Open Firmware がブートを開始しようする段階で、 まだハードドライブが動いていません。”)、 real-base (the section called “"real-base" の設定の問題”) の情報を見てください。

netboot でありがちな問題 (トップ)

  • 0 > boot enet:,ofwboot.xcf BOOTP failed
     can't OPEN enet:
     ok

    BOOTP または DHCP サーバーがクライアントの要求に反応していません。サーバーが 動作しているか、サーバーが同じイーサネットサブネット上にあるか、また、クライアントが 適切なイーサネットハードウェア (MAC) アドレスであるかどうか確認してみてください。 下記の出力結果から local-mac-address を探してください:

    0 > dev enet
    0 > .properties
  • TFTP timeout

    サーバーの TFTP サーバーが動作していないか、または Open Firmware 1.0.5 の機種でブートローダーの位置を指定しなかったかのいずれかです。 残念ながら、初期の機種では、たとえ bootp または DHCP サーバーが適切な情報を 提供してくれていても、明示的に boot-device からロードしない限り、 ofwboot.xcf が混乱してしまい、正しく動作しません。 以下のようなコマンドを使ってブートする必要があります:

    0 > boot enet:,ofwboot.xcf
  • enet:,/netbsd.ram.gz: Inappropriate file type or format

    一部のシステムでは、イーサネット経由でブートする場合、圧縮された カーネルをロードできません。ネットブートしようとする前に gunzip(1) を使ってカーネルを伸長してください。

CLAIM failed (トップ)

これは Open Firmware がメモリーの割り当てに失敗したか、 またはメモリーに問題があるときに出る一般的なメッセージです。

まずは、load-base が適切に設定されているか確認してください。 the section called “"load-base" の設定の問題” を参照してください。

システムをリセットし、別のブートコマンドを使ってみてください (これが、 Open Firmware 2.4 のシステムで動作させる唯一の方法だった、 という人もいます):

0 > 0 bootr boot-device boot-file

一度 boot コマンドを試したがうまくいかず、再度おこなったときに CLAIM failed メッセージが出たのであれば、これは一旦リブート (Open Firmware コマンドは "reset-all") すべきであるとの指示です。

一方、 Open Firmware のバージョンが 1.0.5 か 2.0.x のマシンでは、このエラーは ときどきランダムに現れます。かまわずに boot コマンドを試してみてもよいでしょう (いくつかの機種では、これで動作することが知られています) 。

オンボードビデオとキーボードを使ってはブートできない 機種もあります。 シリアルコンソール (the section called “Open Firmware 1.0.5、 2.0.x、 2.4 で、シリアルコンソールを使う場合”参照) を使ってみてください。

DEFAULT CATCH! (トップ)

これは、 Open Firmware がファイルのロードに問題があったことを知らせる 一般的なメッセージです。

Open Firmware のバージョンが 1.0.5 か 2.X のマシンでは、このエラーは ときどきランダムに現れます。かまわずに boot コマンドを試してみてもよいでしょう (いくつかの機種では、これで動作することが知られています) 。 また、フロッピーディスクに問題があるか、フロッピードライブに問題があることを 表してもいます。フロッピーをローレベルフォーマットしてファイルをコピーし直し、 再度試してみてください。

オンボードビデオとキーボードを使ってはブートできない 機種もあります。 シリアルコンソール (the section called “Open Firmware 1.0.5、 2.0.x、 2.4 で、シリアルコンソールを使う場合”参照) を使ってみてください。

can't OPEN (トップ)

Open Firmware は、指定されたデバイス (それがそもそも存在しなかったり、 デバイスのパスの打ち間違いなどによって) や指定されたファイルを オープンできていません。 打鍵を確認し、また、指定したファイルがメディア上にあるか確認してください。

NetBSD の pdisk を使って パーティションマップの一覧を出し、 Open Firmware の dir コマンド (the section called “ディスク上のファイルのリストを (Open Firmware で) 出す方法は?”参照) を使って そのパーティションにあるファイルの一覧を出してみてください。

unrecognized Client Program formatstate not valid (トップ)

これは Open Firmware の一般的なエラーメッセージで、オープンしようとしている ファイルが存在しないか、あるいはファイルが正しくないフォーマットであることを 表しています。 Open Firmware 1 や 2 の機種では、ファイルは (ofwboot.xcf のような) XCOFF ファイルでなければなりませんし、 Open Firmware 3 の機種では、ファイルは XCOFF か (カーネルのような) ELF でなければなりません。

bad partition number, using 0no bootable HFS partition (トップ)

これは、 Open Firmware 1.x や 2.0.x の機種で、 HFS ファイルシステムを持つ デバイス (ハイブリッド CD-R や Mac OS パーティションのあるハードドライブなど) からブートしようとしているためです。

READ TIMEOUT@ (トップ)

Open Firmware がフロッピーディスクを読むところで問題が起きています。 以下を試してみてください:

  • そのフロッピーで再度ブートを試みる。

  • 別のフロッピーディスクで試してみる。

  • フロッピーへの書き込みを、 ブートしようとしているのと同じマシンで行なってみる。

  • フロッピードライブを掃除する。

  • 別のブート方法を使う。

Open Firmware がブートを開始しようする段階で、 まだハードドライブが動いていません。 (トップ)

ブートする前に (ハードドライブが動くまで) 待つようにするためには、 以下の Open Firmware 変数をセットします:

0 > setenv boot-command catch 5000 ms boot
0 > reset-all

ブートしようとするまでにドライブが回転していない場合は、 ドライブが自動で回転するようにハードドライブのジャンパーを変更する必要が あるかもしれません。ほとんどのドライブ製造元は、ジャンパー設定の オンラインマニュアルを用意しています。

これ以外の方法としては、 boot-command 変数と nvramrc パッチの二つがあります。

0 > setenv boot-command begin ['] boot catch 999 ms cr again
0 > reset-all

この 1 行コマンドによる方法は、いくつかの初期の Open Firmware 1.0.5 の機種には通用しないという報告があります。

このほか、以下のパッチを nvramrc に追加するという方法もあります:

: wBoot
begin
 boot-device ['] $boot catch drop
 ." -Waiting for boot-device" cr
 d# 500 ms
key? until
;

追加後、 nvstore を実行します。 nvramrc へのパッチ適用についてより詳しくは NetBSD/macppc nvedit HOW-TO を見てください。さらに、ブートコマンドの変更を 指示しなければなりません。 OF プロンプトで次のようにタイプします:

0 > setenv boot-command wBoot
0 > reset-all

ブートしようとすると、画面がグレーになって真中にアイコンがあるようになるのはなぜですか? (トップ)

これは、システムが Mac OS をブートしようとしていることを意味します。 このような状況は、適切に Open Firmware に入っていない (the section called “Open Firmware プロンプトに入る方法は?”参照) か、 Open Firmware の boot コマンドが正しくない場合に起こりえます。

間違った boot コマンドを打った場合、 Open Firmware は boot-device 変数値をもとにブートしようとしますが、これのデフォルト値は Mac OS ROM です。これについての助言が必要なら、the section called “関連する Open Firmware の変数”の情報を見てください。

アイコン付きのグレーの画面は、 Mac OS ROM によるものです。 点滅するクエスチョンマークまたは壊れたフォルダーは、マシンがブート可能な Mac OS のファイルシステムを探しているが見付からないことを意味します。 地球のアイコンは、マシンがネットブートサーバーを探していることを意味します。 ニコニコ顔は Mac OS をブートしようとしていることを意味します。

ブートフロッピーはブート可能な Mac OS ファイルシステムは持っておらず、 ブート可能な NetBSD のファイルシステムを持っています。

リブートして Open Firmware に入り直し、 コマンドをよく確認してください。

ブートの間、画面が真っ暗になってしまうのはなぜですか ? (トップ)

バグです。 NetBSD カーネルはバックライトを消してしまいます。 回避するため、 PowerBook の画面の明るさを上げてください。

もし PowerBook を使っているのでなければ、the section called “Open Firmware に入ろうとすると、ブートが止まり、 モニターに何も表示されなくなります。”を見てください。

ディスクはどこに行った? (あるいは、 sysinst が I can not find any hard disks for use by NetBSD と言う) (トップ)

うむ、よい質問です!

おおもとの原因は、 NetBSD がハードドライブを見つけなかったことです (より内部的にいえば、ドライブコントローラーを見つけなかったということです) 。 これが起きる原因は、さまざまです。まず最初に、 NetBSD がIDE コントローラー を見つけているか確認してください (スクロールしてゆくブートメッセージ中に、 wdc0 (IDE の場合) または scsibus0 (SCSI の場合) を含む行があるはずです) 。もし、それも見つけていなければ、お使いのドライブバス をサポートした別のカーネルを使う必要があるでしょう。port-macppc@NetBSD.org に投稿して助言を求めてください。

ここで、ちょっとした問題を排除 (ドライブの接続、電源、ジャンパーが正しく セットされているか確認) してください。 Mac OS でドライブが動作するか確認してください。

それでも NetBSD がディスクを見つけられず、それが SCSI ディスクの場合、 終端抵抗を確認してください。たとえ Mac OS では使えていても、 NetBSD は SCSI バスのタイミングに関して Mac OS より厳格かもしれません。

IDE ドライブの場合、あなたのシステムは PowerMacintosh G3 (青白) かそれ以前の ものかもしれません。 B&W システムまでは、 Apple は IDE に関する問題すべてを 完全に除去してはいませんでした。多くの人々が、 NetBSD のドライブを別の IDE バスにつなぎ、かつ/または、そのドライブをマスターにする (CD-ROM はスレーブにする) 必要があると報告しています。

残念ながら、お使いの OS すべてが動作する正しい構成を見つけるため、 いろいろ試す必要があるかもしれません。 Open Firmware 3 を持たない システムはいずれも、スレーブデバイスからはブートできない (Open Firmware の制限) ということを覚えておいてください。

Chris Tribo は初期の G3 モデルのよい分析と、その制限/特徴について 投稿しています。彼の記事を見てください。 また、このトピックに関する Apple の Power Macintosh G3 and G4: IDE Master and Slave Support and Configuration の 記事も見てください。

このほか、初期の NetBSD リリース版には、ディスク関係の問題が若干あります。 過去の FAQをご覧ください。


その他もろもろ

この FAQ 項目は移転しました (トップ)

1.6 リリースより前の NetBSD バージョンでの問題に関する FAQ 項目は、 過去の FAQ へ移転しました。

別のキーボード配列を使う方法は? (トップ)

キーボードを US 以外の言語や、 Dvorak 等の異なる配列に設定する方法の説明は、WSCONS ドキュメンテーションを参照してください。 X の場合は、 Hauke Fath の 記事を参照してください。 また、the section called “なぜ wscons に ADB キーボード用のマッピング "us.swapctrlcaps" がないんですか?”も参照してください。

NetBSD/macppc で MkLinux や LinuxPPC のバイナリーが動きますか ? (トップ)

はい。PowerPC ポート向け Linux バイナリー互換機能が ありますが、デフォルトでは有効になっていません。 options COMPAT_LINUX のコメントを外して カーネルを再構築 する必要があります。 Netscape Communicator, Blackdown's JDK-1.3.0, や Blender といったアプリケーションの動作が報告されています。 これらのプログラムはすべて NetBSD パッケージコレクションに含まれています。

問題のあるバイナリーとしては: Opera は初回の起動時にはクラッシュします。二回目の起動時に、 advanced settings ダイアログに入って "asynchronous DNS" チェックを外せば、問題なく動作 するはずです。

JDK がしっかり動作することは、特筆に値するかもしれません。Cocoon のような Java アプリケーションは問題なく動作すると 報告されています。

NetBSD/macppc で Mac OS のバイナリーが動きますか ? (トップ)

いずれ誰かが Mac-on-linux (LinuxPPC 用) を動かすかもしれません。それまでは、 68k Mac をエミュレートする emulators/BasiliskIIVMac を使ってみてください。

NetBSD/macppc で Darwin/Mac OS X のバイナリーが動きますか ? (トップ)

そういう取り組みは過去にありましたが、すでに放棄されています。 詳細は Mach and Darwin binary compatibility page をご覧ください。

いくつかのキーボードアイコンについて (トップ)

Apple はキーボードに特別なキーを用意しており、 (特に US キーボード以外では) 混乱する人がいるかもしれません。

[Mac Command] 印の付いたキーは、普通、 "Command" キーとして参照されます。 キーボードによっては、コマンドキーに "open apple" ( [Mac Open Apple]) 印も付いています。

US キーボード以外では、 US キーボードで "option" キーとして印のあるキーに [Mac Option] 印の付いたキーがあります。

しばしば、 Mac のドキュメントでは、 "C-O-p-r" などを押すよう指示しています。 これは、 command キーと option キーを "p" と "r" とともに押すことを 意味しています。

ドイツ語 ADB キーボード上で、アットマーク (@) はどこ? (トップ)

Mac OS では Shift-Alt-1、 Open Firmware では Shift-Alt-2 です。

ADB キーボードを使わずにシステムをブートする方法は? (トップ)

あなたがシリアルコンソールを使っていて、 ADB キーボードがなく、また、 電源スイッチ本体のある後部 (でなくてもどこでもいいですけど) に手を伸ばしたくない場合、ハードウェアに細工して、コンピューターに ADB キーボードの "power" キーを再現することができます。 すべての Mac には、本当の電源スイッチ (ソフトまたはハード電源) がありますが、 見えないようになっているかもしれません。 この細工をすると保証は無効になりますので、私たちは責任を持てません。 このトピックに関する Chris Tribo によるメーリングリストの 記事 を参照してください。

なぜ wscons に ADB キーボード用のマッピング "us.swapctrlcaps" がないんですか? (トップ)

ADB キーボードはメカニカルロックキーをエミュレートしており、そのことが wscons にとって問題を難しくしています。caps lock キーをコントロールキーとして扱うには、 カーネルを options CAPS_IS_CONTROL つきで構築してください。

コンソールから DDB に入る方法は? (トップ)

ADB キーボードで command-option-power を同時に押します。