NetBSD/sparc JavaStation サポート
2.0 リリースから、 NetBSD は 2 機種の JavaStation をサポートしています。 JavaStation-1 と JavaStation-NC です。
JavaStation 機種向けの他の Sun 以外のオペレーティングシステムとは違い、 NetBSD では PROM や NVRAM に手を加える必要はありません。 必要な NVRAM パッチはすべて NetBSD ブートローダーが当ててくれるので、 “ちゃんと動作”します。
Sun はブート ROM に OpenBoot PROM 2 を使っていましたが、後期の JavaStation-1 マシンで Open Firmware を使うよう変更しました。 JavaStation-NC マシンはすべて Open Firmware を使っています。 OpenBoot PROM は JavaStation 以外の NetBSD/sparc マシンで使われていたもの、 Open Firmware は NetBSD/sparc64 の機種で使われているものです。
簡単に言えば、 JavaStation-1 は (一部のユニットの Open Firmware を除いては) SPARCstation 4 の部品を減らしたものです。 JavaStation-NC は、完全に異なるブート方法 (Open Firmware) を使った、 完全に新しいアーキテクチャーです (バスの種類、フレームバッファーチップセット、 シリアルチップセットが異なります) 。
どちらの boot ROM であるかは、 JavaStation-1 のブート時に表示されるバナー
でわかります。表示が “OpenBoot 2.30
” なら、 OpenBoot PROM 2 です。
表示が “OpenBoot 3.x
” (ここで x は大抵 10 か 11 です) なら、
Open Firmware です。
困ったことに、 OpenBoot PROM 2 は PS/2 のキーボード/マウスコントローラーを 適切に初期化しません。つまり、シリアルコンソールを使わないと PROM の設定が できないということです。 NetBSD/sparc カーネルは PS/2 キーボードをサポート しているので、 NetBSD カーネルがロードされればキーボードを使うことができます。
Open Firmware には PS/2 キーボード/マウスの問題はありません。
Xsun X11R6 サーバーは、 X に -kb
オプションを付けて XKB
を無効にしておく限りにおいては、 PS/2 キーボードとマウスとともに使えます。
この -kb
を付けるのは、 "Type4/US101A" PC キーボード向けの XKB
記述がないことによる問題を防ぐためです。
オーディオ再生は機能します。
OpenBoot PROM 2 ベースの JavaStation-1 ユニットは、他の NetBSD/sparc マシンと同様にしてネットブートできます。 Diskless NetBSD HOW-TO の sparc に固有な 部分を参照してください。
Open Firmware ベースの JavaStation-1 ユニットは、他の近代的なマシンと同様に
してネットブートできます -- DHCP リクエストを送り TFTP サーバーとブートローダー
のファイル名を得て、そのファイルをダウンロードして実行します。こちらのユニット
では、他の NetBSD/sparc マシン用とは別のブートローダーが必要です。
スナップショットまたは配布物に含まれる bootjs.net
を使うようにしてください。
Diskless NetBSD HOW-TO の
javastation に固有な
部分を参照してください。
すべての JavaStation-NC ユニットは Open Firmware を持っています。ユニットによっては、 JavaOS がインストールされたフラッシュ SIMM を持っているものもあります。このフラッシュ SIMM がある場合、 JavaStation-NC はネットブートの前にフラッシュ SIMM からブートしようとします。 NetBSD をネットブートするために、あらかじめフラッシュ SIMM を外しておく必要があります。
これらのユニットではテキストコンソールがサポートされています。
XFree86 サーバー自体はこれらのユニットで使われているフレームバッファー チップセットをサポートしているのですが、このサポートは sparc プラットフォーム上の XFree86 には未統合です。
オーディオ再生と録音は機能します。
JavaStation-NC ユニットは、他の近代的なマシンと同様に
してネットブートできます -- DHCP リクエストを送り TFTP サーバーとブートローダー
のファイル名を得て、そのファイルをダウンロードして実行します。このユニット
では、他の NetBSD/sparc マシン用とは別のブートローダーが必要です。
スナップショットまたは配布物に含まれる bootjs.net
を使うようにしてください。
Diskless NetBSD HOW-TO の
javastation に固有な
部分を参照してください。
現在のところ、JavaStation-E には部分的にしか対応していません。Julian Coleman がシングルユーザーモードでの起動に成功したと報告 しています。
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