NetBSD プロジェクトについて
NetBSD プロジェクトは、 自由に利用可能で再配布可能な UNIX-like オペレーティングシステムである NetBSDをプロデュースするための、 大きなグループによる国際的な共同努力です。 私たち自身の作業に加えて、NetBSDは、 カリフォルニア大学バークレー校による 4.4BSD Liteを含んだ 様々な他のフリーソフトウェアを含んでいます。
NetBSD プロジェクトの第一の焦点の一つは、基礎となるOSを きわめて移植しやすくすることでした。 このことは結果として、 NetBSDが多くのハードウェアプラットフォーム に移植されることになりました。 またNetBSDは、 相互運用性と、 多くの標準APIとネットワークプロトコルの実装、 および多くの他のシステムが持つABIのエミュレート機能を持ちます。
NetBSDは三つの形態で配布されています。 公式リリース、 保守枝と、 NetBSD-currentです。 公式リリースは定期的にリリースされ、 十分にテストされたバイナリーとソースコード、 そしてインストールツールを含んでいます。 保守枝は通常はバグおよびセキュリティーの修正と小規模な拡張を提供するものです。 NetBSD-currentは最新開発ソースの夜ごとの配布で、 最新のソフトウェアを欲し、 時たま含まれるバグを気にしない人のためのものです。
NetBSD は USENET ニュースグループ、 メーリングリストと、 直接の貢献を通じて 多くの人々にサポートされています。 もしあなたが何か問題を持っていても、 以前に誰かがその問題に気づいていて、 助けられることがあるでしょう。
The NetBSD(tm) Foundation は、非課税の 501(c)3 非営利企業で、 NetBSD プロジェクトの伝統的な目標と精神に専念し、 商標 “NetBSD” を所有しています。
- NetBSD の豊富な機能について
- NetBSD の歴史について
目標のないプロジェクトはやる意義がありません。ありがたいことに、 NetBSDプロジェクトには当分の間忙しくするのに充分な目標があります。 一般的にいって、NetBSDプロジェクトは:
私たちが今後 N 年間で NetBSD をどういう方向へ持ってゆきたいかに関しての、 より技術的ないくつかの考えは、 ロードマップで説明しています。
一言でいうと: NetBSDプロジェクトは、 専門家や趣味で使っている人、研究者が好きなように使うことができ、 その入手や再配布が自由なシステムを提供する。
NetBSDと他の自由に使えるunixシステムとで異なる点の一覧について よく尋かれますが、他のプロジェクトの目標やその背景となっている哲学について ここで述べるのは適切ではないでしょう——他のプロジェクトの目標については、 それぞれのサイトを調べて自分自身で決定されることをお薦めします。
私たちの名前の “BSD” は、 4.4BSDと386BSD の派生物としての財産を明らかに認識できるものです。
NetBSDの貢献者たちは、 主として電子メールとインターネットチャットシステムにて連絡を取り合います。 私たちの多くは互いに出会ったことがありません。 また私たちは、CVSと呼ばれる 遠隔ソースコード管理システムを使用しています。 CVSは多くの開発者が容易に同じソースツリー上で個別に作業することを可能にします。 私たちは、インターネットがNetBSDを可能にしたテクノロジーだったと信じています。 私たちの名前の “Net” は、インターネットへの賛辞として選ばれたのです。
システムそのものを開発したり、開発を支援したり、あるいは単に使うことによって、 たくさんの人々がNetBSDオペレーティングシステムを今日の姿にするのに多くの時間と努力を注いできました。 これらの人々は次に挙げるグループに分類することができます:
- NetBSD へ寄付や貸し付けを行った団体
- NetBSD へ寄付や貸し付けを行った人々
- サポート役 — 開発者以外の NetBSD への支援者
さらに、カリフォルニア大学バークレー校のコンピューターシステム研究グループや、 バークレーソフトウェアディストリビューションへのたくさんの人々の貢献がなければ、 NetBSDプロジェクトは確かに存在しなかったでしょう。 私たちは彼らの努力に感謝します。